茅ヶ崎に風が吹いてる。

エリカ様の想像を超える濡れ場の連続。『へルタースケルター』

若い頃、岡崎京子の暗い漫画が好きだったのと、蜷川実花監督の『さくらん』が良かったのと、沢尻エリカが大胆に脱いでいるという噂を聞きつけたので『ヘルタースケルター』を観た。見どころと残念なところを主観でまとめてみた。

へルタースケルターの見どころ

へルタースケルターの残念なところ

見た目からの脱却が今後を左右するのかな?

監督デビュー作『さくらん』では、その色彩美に驚かされた蜷川実花監督だけど、今回も同じレベル。辛く言えば進歩なし。女流漫画家の人気作品の原作に、絵と話題になる女優を使って、自分の得意なスタイルで映像化して、それなりに客が入って騒がれて、まあいいんじゃない?という感じ。

さくらんは時代劇だったしどこかファンタジックな花魁の世界だったので、浮き世離れした色彩もしっくりきたけど、本作は細部に無理が見えてしまった。もちろんこういう映画にリアルは求めていないけれど。

総合的に見ると配役は間違っていないのかも。逆に言えば桃井かおりと寺島しのぶがいなかったら成立しないかも。

原作が連載していた90年代ならば衝撃的な内容も、整形がより氾濫した現代ではインパクトが薄まってしまっているのも否めない。

蜷川実花はメガフォンを取るよりも、美術監督に専念すればもっと活躍できるような気がするのは僕だけだろうか。北野武監督と組めばけっこうおもしろい映画が撮れると思うんだけどな。

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