2013年もたくさんの映画やドラマに救われ、励まされ、愉しませてもらった。
最近観た『重力ピエロ』など、胃のあたりが重くなってしまって記事にすることができなかった作品もあったが、今年観た映画やドラマの記事をまとめておく。
生涯忘れられない作品もあったので、年末年始の参考にでもしてほしい。
『ウォーキング・デッド』
昨年から引きつづき、今年もウォーキング・デッドには愉しませてもらった。予想していたとおり人類の敵は人類になってしまい、ガヴァナーの登場によってさらにウォーカーの恐怖が霞んでしまったのは残念だったが、それでも惹きつける脚本はさすが。
物語が破綻する前に、最高の終末へ向けてシナリオの舵を取ってもらいたい気もするし、まだまだシリーズが続いてほしい気もする。
『へルタースケルター』
何を隠そう僕は整形マニアだ。もちろん僕が整形しているわけではなく、整形している人を見るのが好きなのだ。整形は見た目を美しくするが、同時に目には見えない欲望を露わにする。
原作が連載されていた90年代ならば衝撃的だった内容も、整形が氾濫した現代においてはインパクトが薄いのは否めない。
蜷川実花の映像美と沢尻エリカのしなやかな肢体だけでも見る価値はある。
『カンフーパンダ』
僕は大のピクサー映画ファンだが、最も好きなアニメ映画を1本挙げろと言われれば、ピクサーではない『カンフーパンダ』を選ぶ。
キャラクターやストーリー、CGアニメーションなど、総合的によくできた家族で愉しめるエンターテイメント。師匠たちの名言も素晴らしく、パート3の公開が待ち遠しい。
『おおかみこどもの雨と雪』
細田守の出世作『サマーウォーズ』と比べると、やや地味な印象を受けるファンタジーアニメ。
観てからしばらく経った今では、主人公がおおかみこどもである必要性があったのかと疑問に思ったりもする。平凡な母と子どもたちが田舎へ移住してたくましく成長していく姿をシンプルに描いただけでも、じんわりと心に届いたような気がする。
本当に素敵な家ってどんなんだろうと考えさせられた。
『人のセックスを笑うな』
徹頭徹尾永作博美。タイトルほど過激ではない。
近年『八日目の蝉』の迫真の演技などが評価され、演技派女優としての地位を確立させた感のある永作が、魔性の女特性を活かしたハマリ役の作品。
白い冬の風景がいつまでも心に残る、静かで熱い恋の物語。
『風と共に去りぬ』
不朽の名作と名高い本作だが、主人公スカーレットの奔放ぶりにはやや引いてしまった。
第二次世界大戦直前という時代背景などを考えても、制作者たちがこの作品を通じて何を言いたかったのかが、僕にはいまいちよくわからない。そういう意味でももういちど観てみようと思ってはいる。
『さや侍』
裸の王様と化した感のある松本人監督だったので、本作もまたサブいまま終わってしまうのかと、内容とは別のところでハラハラドキドキしながら観た作品だったが、前作まではとは違っていた。
あいかわらず一筋縄ではいかない松ちゃんだが、とてもいい映画だった。期待しないで観てほしい。きっと期待を裏切ってくれる。
『グラン・トリノ』
重厚で、やさしく、美しく、切ない映画。「なんかオススメの映画ない?」と聞かれたら、今度からこの映画を薦めようと思う。
若い頃はクールな役者として、年を重ねてからは監督業でも成功をおさめているイーストウッドほど映画の神様に愛された人はいないかもしれないな。
『最高の人生の見つけ方』
イーストウッドと並んで、年をとってからまた新しい境地を見せてくれているのがジャック・ニコルソン。アクの強い男が年をとると哀愁が漂う。
僕はまだ三十代だが、人生の締めくくり方を考えるのも悪くない。
『峰不二子という女』
原作コミックのルパン三世は、盗みだけでなく殺しもする。銭形は笑顔を見せない硬派な警部だし、五右衛門は非情な悪党でルパンの敵。
峰不二子は女を武器にしてルパンたちを翻弄するのだが、心には闇が巣くっている。そんなダークサイドのルパン三世シリーズ。往年のファンにこそ観てほしい。
#2013movie
「#2013movieというハッシュタグを用意したので……」と書こうと思ったら、NANOKAMO BLOGのハンサムクロジくんがすでに発信していたので、皆さんもよかったら2013年に観た映画やドラマを教えてください。『クロニクル』は観てみようかな。
▶ 2013年に観たオススメ映画ランキングベスト10 #2013movie | NANOKAMO BLOG.