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無印良品の店内に入ると、なぜだか心が落ち着いてくる。

やさしい風合いの木目調でまとめられているせいもあるだろうが、インテリアだけでなく、商品やスタッフにまで一貫して、あたたかい気持ちが溢れているように感じられるのだ。

無印の製品がどれもお洒落で高品質なのは言うまでもない。けれど、それぞれにじっと目をこらしてみると、その根底に這うきめ細やかな「おもてなし」の心が見えてくる。

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定番となっている『壁掛式CDプレーヤー』を初めて見たときは思わず唸ってしまった。プレーヤーに蓋をしないことで、CD自体のグラフィックをそのままインテリアで魅せてしまうという発想。下に伸びる電源ケーブルを引くだけで再生されるというシンプルな使い方も無印らしい。

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僕が長年愛用しているのが『パイン材ローテーブル』。やわらかい木の質感もよく、使いこめば風合いも出てくる。なんの装飾もない究極の形だから、どんな部屋にもマッチする。

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リビングやテレビまわりの掃除に便利なのが『マイクロファイバー ミニハンディモップ』。こちらも長く使っているが、目立たない色合いで、ケースに保管できるから目につくところに置いても気にならない。

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いつもいろいろ買ってしまう食料品。定番のバウムクーヘンなどのお菓子や、人気のレトルトカレーなど。どれも世間の流行を追うのではなく、自社で考え抜かれて企画開発されているのが伝わってくるクオリティの高さだ。チョコブラウニーがあまりに美味しいので、僕はもうデブになってもいいと思っている。

「人はな、わざわざ『〇〇が欲しい』なんて教えてくれへんのや。人が何を欲しがっているかをこっちが考えて、予想して、提案していかなあかんのや。」

___ガネーシャ『夢をかなえるゾウ

これまでになかった新しい製品やライフスタイルを生みだし、世の中に浸透させることをイノベーションと呼ぶ。と聞けば、故スティーブ・ジョブズがまず思い浮かぶけれど、無印良品の独自の製品開発スタイルもまた、小さな革新の連続だと言えるだろう。

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キッチンコーナーを散策していれば、お洒落で使いやすそうな土鍋が目に入る。鍋料理もいいけど土鍋って他に何かできるのかなあ、なんて考えていると、その脇には土鍋料理のレシピ本が置かれている。

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専用蒸し皿を使えば、土鍋でヘルシーな蒸し料理ができるという。シンプルで美味しそうなレシピを眺めていたら、シンプルな食器が欲しくなって、もっとシンプルな生活をしてみようかなどと思う。

ブルーとホワイトのボーダーシャツと言えばパブロ・ピカソだったが、今や無印良品のスタッフのほうが似合っているように見える。彼らは皆、過剰にならないやわらかい微笑と接客を心得ていて、僕らはリラックスして店内を散策する。

幼児コーナーには遊び場があって、ベビーカーのパーキングスペースまで用意されている。

昨今はIKEAに代表されるような北欧のテイストも我が国に浸透してきているけれど、無印のきめの細かいおもてなしの製品は、日本人にしか生みだせないものだろう。

誰に何をするのでも、大切なのは「こころ」なのだ、ということを、無印良品は教えてくれる。

【無印良品】「これ、よかった☆」の人気商品をまとめた! – NAVER まとめ