唐突に発表されたMacの新OS「OS X Mountain Lion」ですが、発表時期や機能よりもまず僕が気になったのはそのコードネーム。
「山ライオンてなんぞや?」
ということで、山ライオンと歴代OS Xのコードネームについて。
「山にライオンなんているのか?」と思ったあなた、はいその通り、いません。
Mountain Lionはアメリカ大陸にいるピューマ(あるいはクーガー)のことで、パンサーと呼ばれることもあるそうです。
「あれ?PumaとPantherってOS Xでなかったっけ?」と思ったあなた、はいその通り、ありました。
ともあれ山ライオンはライオンではなく、どちらかというと山猫に近いようです。
●ピューマ – Wikipedia
てことで歴代のOS X 猫ちゃんたちを書き出してみる。
Mac OS X v10.0 Cheetah(2001年3月)
記念すべき OS X 製品版第1弾は、陸上動物界最速を誇るチーターだったのですが、OSとしてはまだまだ未完成で、実際はチーターと言うよりは太りすぎのおよ猫ぶーにゃんだったようです。
DVDも観られなかったらしく、(僕のまわりの)ビジネスユーザーはことごとく冷笑していました。
Mac OS X v10.1 Puma(2001年9月)
僕が初めて触れた OS X がこれ。
2002年に買ったiBook(16VRAM)に入っていました。前機種はPowerMacintosh 5500/225 (0S8)だったので、その衝撃はすさまじかったです。
実用的に使える初めてのバージョンと言われているようですが、僕はそれよりもAquaと呼ばれるその美しいインターフェイスに心を躍らせたのをよく憶えています。
それまでの無機質なUIと比べると、確実に新しい時代になっているという実感がありました。
ピューマは今回の山ライオンと同じ動物だったということになりますが、そんな野暮なことは言わずにおきましょう。
Mac OS X v10.2 Jaguar(2002年8月)
初めてお金を出してバージョンアップしたのがこれだったせいか、ものすごくパワーアップした感がありました。
この頃にSafariが登場したり、iPhotoやiTunesといったデジタルライフアプリが充実してきていたのでそう感じたのかもしれません。
今見ると大阪のおばちゃんみたいな柄ですね、ジャガー。
Mac OS X v10.3 Panther(2003年10月)
本当に実用的になったと言って差し支えないのはこのバージョンからじゃないでしょうか。
僕は執筆以外は趣味としてしか使っていませんでしたが、iPhoto, iTunes, iMovieなどをストレスなく使えるようになったのはこの頃だと思います(いや、ストレスはあったか)。
ビジネスユーザーの多くがClassic環境を使わなくなってきたのもこのバージョンくらいからのようです。
Mac OS X v10.4 Tiger(2004年4月)
ついにきました!タイガー!
10.4でこんな主役級のコードネームを出してしまっていいのか!と心配したものですが、その名に恥じぬ素晴らしいOSだったようです。
僕は人生の転換期が重なったこともあり、Tigerはスルーしてます。
Mac OS X v10.5 Leopard(2007年10月)
SpacesやTimeMachine、BootCampなど現在でも活躍中の機能が多く追加され、ついにClassic環境が追放されたバージョン。
コードナンバーもちょうど半分に達したところで、OS Xの次の時代を感じさせました。
コードネームのレパードにも洗練されたスマートさが感じられます。
Mac OS X v10.6 Snow Leopard(2009年8月)
このバージョンからIntelMac専用になり、PowerPC搭載機と一線を画した。
「ヒョウの次は雪ヒョウかよ!」と笑いましたが、Leopardを格段に使いやすくした名作バージョンで、今でも人気が高いと思います。
この次のLionにバージョンアップするにはAppStoreからのダウンロードのみになったので、AppStore導入のためにSnowLeopardに上げた人も多いんじゃないでしょうか。
Mac OS X v10.7 Lion(2010年10月)
ここで出てしまいました、百獣の王!ジャングル大帝!ライオンキング!
僕は内心、ライオン様は最後のOS Xで出てくると思っていたので驚きました。
内容はまあまあ、iOSの影をひしひしと感じる秀才です。
僕はMacBookProで使うときなどは、未だにフルスクリーン表示にしたり戻したりして迷ってます。
マックでフルスクリーンて微妙じゃないですか?
Mac OS X v10.8 Mountain Lion(2012年2月発表・発売は来夏予定)
そんで山ライオンですね。
内容はほぼiOS機能の追加のようです。
「Mac OS X」からMacが外れて「OS X」になったのが、今後Macが消える流れへの布石じゃないかと話題になったりもしているそうです。
僕は基本的にAppleの言うことを黙って聞くいい子ちゃんですが、Macintoshはなくなってほしくないですね、やっぱり。
個人的には通知センターが採用されてGrowlの行く末が気になりますが。
まとめ
こうしてコードネームの歴史を眺めてみると、やはり気になるのは最後のバージョンですよね。
タイガーやライオンといった大物をすでに出してしまった今、有終の美を飾るのはいったいどの動物なのか。
また、OS Xの次はどうなるのかというところも気になります。まさか次は犬科ってことはないだろうし。
でも犬の方が従順でコンピュータという概念にはふさわしい気もしますが。
そういえば「二進法の犬」って小説があったな。デジタル・ドッグ、かっこいいね。
さて、ちっともまとまらず。おやすみなさい。
参考記事
●「OS X Mountain Lion」は絶好調なMacをさらに加速させる
おまけ
こんなんだったりして。