http://vimeo.com/35693267
発売前にもWIRED.jpで紹介したアプリ「Clear」が2月15日にリリースされた。すると、なんと発売後わずか5時間余りで世界中のApp Storeを席巻し、ほぼすべての国でランキング1位に輝いたのだ。【一夜にして世界中を席巻したiPhoneアプリ「Clear」の裏側】
というWIREDの秀逸なタイトルに惹きつけられて、さっそく話題の ToDoアプリ【Clear】を使ってみたら、やっぱりスゴカッタ!
※使用方法や設定の翻訳はこちら
●UIがとにかく素晴らしい!
動画を見てもらえばその美しさがわかると思いますが、実際に使ってみて感じる「気持ちよさ」はハンパないです。
「ボタンというものはタッチスクリーン端末において最も不満を募らせるインタラクションです。ちょっと考えてみれば明らかなことです。マウスを使っているときなら、ボタンをクリックするときに、実際に指でボタンを押しているわけだからまだ許せます。でも、スマートフォンを使うのであればガラスを擦っているだけで、まったくフィードバックがないわけですよ。 」
と開発者が言うように、ボタンを押した、という触感て大事なんですね。キーボードを叩くカチッという音と感触のフィードバックがあってはじめて、ストレスなく直感的に使えるんです。
実際に触ってみないとこの使用感はわからないと思います。今なら ¥85 なので、ぜひ試してみたください。
●感動すらおぼえる抜け目のなさ!
アプリ開発者の端くれとして、たまに「いや、もうまいっちゃうね」と笑ってしまうほどのアプリに出会うことがありますが、ClearのUIもまた抜け目ないです。
画面遷移や効果音、設定まで、最大の武器である「美しさ」を貫徹しています。効果音すらデザインの不可欠要素になっているので、基本的には効果音を消してiPhoneを使う僕もこのアプリの場合は消しません。
●開発者はAppleにアイデアをパクられるほどの天才
開発者であるフィル・リュウさんは、今や読書アプリの基本機能となっている「ページめくり」機能を発明した人です。
そしてAppleはこの機能をコピーして iBooks をつくったとか。
iPadの機能紹介でも必ずといっていいほど頻繁にアピールされていた「ページめくり」機能と同様に、ClearのUIもまたAppleのデフォルトになり得るレベルじゃないでしょうか。
●毎日ガッツリ使うか? と言われるとそうでもない
【リマインダーとの比較から検討するToDoアプリ【Clear】の利点&欠点】を読めばわかるように、機能もとてもシンプルなので複雑なタスク管理には向かないため、デフォルトToDoアプリとして使用することはなさそうです。なにより
クラウドに対応していないので他のデバイスと共有できない
というのは、現代のToDoアプリとしては致命的な欠点ですから。
まとめ
毎日使うアプリとしての完成度はともかくとして、開発者のリュウさん(僕と同じ名前だ)を、そろそろAppleにスカウトすべきなんじゃないか、と思います。
・美しすぎる UI とシンプルな操作性
・既存の体制(iPhoneのUIの慣習)への反骨心
という彼の持つ要素は、まさにジョブズが海賊旗を掲げていたAppleの理念そのものじゃないでしょうか。
Clear
カテゴリ: 仕事効率化, ライフスタイル
現在の価格: ¥85