家でも練習したいというので、YouTubeで見つけたミュージックビデオをみんなで観てみたんだけど、何やら心に迫るものがある。
よくわからないけど、幸せな気分になって、ぐっとやる気が溢れてくる。
AKBってちゃんと見たことなかったけど、悪くないじゃないか。
- 場面の切り替わりの激しい映像は、感情を高ぶらせる (アクション映画の予告編みたいなもの)
- 大勢が同じ動きをしているものは、無条件で一体感を感じさせる (スポーツ観戦がそれにちかい。あと儀式系全般)
- 笑顔は感情に伝播する。たくさんの人の笑顔なら、なおさら
引用元 : AKBと鉄拳が生んだ感動の意外な3つの共通点
なるほど、やはり国民的アイドルのミュージックビデオなのだから、計算された映像心理学が背景にあるのだ。
上記の理由を踏まえて、あらためて僕なりにまとめてみた(テキスト最下部に動画あり)。
『恋するフォーチュンクッキー』が感動する5つの理由
1.つきぬけたブリッコ力
AKBを見て感心させられるのは、すべてのメンバーが見せる、そのチャーミングな表情だ。
あらゆる人を許容し、好きであると思いこませるその笑顔やはにかみは、昔風に言えばブリッコ以外の何ものでもない。
けれど計算され、演出されたブリッコだって、極めれば人を惹きつける強力な吸引力を発揮する。
悶々とした思春期の少年とかだったら、なおさらだろう。
2.たくさんの人が笑顔でいる。→一体感が生まれる。孤独感が薄まる。
上の記事でも言われているけど、大勢の人が同じことをやっているところを見ると、一体感や連帯感を感じる。
3800人ものエキストラとAKBのメンバーが一緒に踊るメインのシーンはもとより、タクシー運転手、プロレスラー、OL、剣道部員、現場作業員にいたるまで、老若男女が同じダンスを踊っているところを見ていると、気持ちがほっこりしてくる。
しかも、みんな笑っているのだ。
多少落ちこんでいても、人生って素晴らしいんじゃないか、っていう気がしてくる。
3.希望が込められた歌詞
歌詞は全編にわたって、片思いをする女の子の心情が描かれているけど、サビの後半には、希望に溢れた詩がならんでいる。
- 人生捨てたもんじゃないよね。あっと驚く奇跡が起きる。あなたもどこかで愛し合える予感。
- 世界は愛で溢れているよ。悲しい出来事忘れさせる。明日は明日の風が吹く。
映像のスピーディな切り替わりや明るい曲調で気持ちが盛り上がってきたところに、普遍的で抽象的な希望を持ってくることで、そうだよね!と明るい気持ちになるのだろう。
4.誰にでもできるシンプルなダンス
この曲が大ヒットした理由のひとつは、多くの人がそのシンプルで踊りやすいダンスを真似て、動画をWebに公開したからだ。
AKBのスタッフやファン、有名企業の社員や動物園のスタッフ、市民団体、海外のファンにいたるまで、あらゆる層の人たちが踊っている姿は、PVがもたらす一体感や連帯感を拡大させている。
振り付けはパパイヤ鈴木さんだそうです。
公式YouTubeチャンネルにまとめられています。こちらも一見の価値ありですよ。
▶ 話題騒然?!あなたはどのバージョンが好き?『恋するフォーチュンクッキー』- YouTube.
5.キャッチーで明るい王道アイドルソング
もちろん楽曲が優れているのは言うまでもない。
Aメロからサビまで、ゆるやかながらも力強く盛り上がる明るい曲調は、老若男女に響く王道のアイドルソングのものだ。
耳に残るサビのメロディに、天才・秋元康の歌詞が乗れば、間違いはないだろう。
桑田佳祐さんも「2013 邦楽ベスト20」にこの曲を選出している。
▶ 桑田佳祐が『2013 邦楽ベスト20』を選ぶ。「一大傑作。よく作った!」と絶賛した楽曲とは。<動画あり> | Techinsight.
他にもあるかも……。
AKBに限らず、アイドルソングをちゃんと聴いたことはなかったのだけれど、なるほど見知らぬ森に宝は隠されているものですね。
ジャンルにこだわらず、他にも感動できるこんな素敵なものがあるよ、という方は、じゃんじゃん教えてくださいね。
動画はこちら↓
おまけ・鉄拳パラパラマンガ「ツナガル」
上記の参考記事で紹介されていたのが、お笑い芸人・鉄拳の感動パラパラマンガ。こちらも一体感や連帯感、笑顔の繋がりで、僕らの心にぐっと迫ってくる。
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