Beautiful Camera / Evil Erin
2012年に公開されたギズモード・ジャパンの記事「プロカメラマンが教える! 知っておきたい写真のこと100」は、いまだに多くの人に読まれているようです。
この記事で言われてる100のことって、プロを目指す人に向けたアドバイスらしいんで、僕のようなブログや趣味のために写真を撮るアマチュアには、すべてが当てはまるわけじゃないんだけど、それでも興味深いところがたくさんあって、勉強になりました。
ということで、一人の素人として、けれどそれなりに写真という表現を愛し、尊んできた僕が、プロカメラマンの言葉に対して感じたことをつらつらと並べてみます。
1)高価な機材を使っているからと言って、腕のいいカメラマンとは限らない。
Canon EOS 70D / Janitors
3)単焦点レンズでの撮影は、腕磨きになる。
ズームレンズって一見便利だけど、じつはカメラを構えた地点から自分が動かないから、ズームの限界が構図の限界になっちゃうことが多いんですよね。
単焦点なら、自分が動くから、構図は無限大。フットワークを軽くして、地べたに這いつくばって撮れる写真もある。
4)写真編集はそれだけで、1つのアートだと言える。
編集とか加工って邪道と思われがちだけど、こういうのももはや表現手段のひとつですよね。
5)三分割法は99%の場合において効果的である。
Light / ccharmon
7)UVフィルターはレンズキャップの役割もある。
むしろレンズをガードする意味でつけてるもんな。
8)写真フォーラムなんかに何時間も行くよりは、外に出て写真を撮った方がいい。
そりゃそうだ。けどもっと写真展いきたいな。
9)平凡な日々の生活の中にある美しい一瞬を切り取ること。それが、入賞作品になる。
3 – 2 – 1 – jump! / treehouse1977
10)フィルムがデジタルより良いというわけではない。
そうだよな。
11)デジタルがフィルムより良いというわけでもない。
そうでしょう。
12)魔法のカメラやレンズなんてものは存在しない。
Canon lens 50mm F1.8 / MIKI Yoshihito (´・ω・)
13)良いレンズを使ったからと言って、良い写真が撮れるとは限らない。
限らないけど、いろんなレンズを使った方が勉強になるし、世界は広がる。
14)他の人の作品を見続けるよりも、自分の写真を撮りに行くこと。
見るのも大事だけどね。
15)パーティーにデジタル一眼レフは持って行くな。
SXSW Interactive 2011 – Austin, TX / Kris Krug
16)女はカメラマンに弱い。
やっぱりもてるカメラマンともてないカメラマンがいるよ、周りを見てみると。
17)写真を白黒にしたからといって、アーティスティックな感じになるわけではない。
November Blues #3 / Georgie Pauwels
▶「モノクロならいい写真が撮れるとでも思ったかい?」とあいつは言った。『Hueless』
18)Photoshop使ったというと、なぜか人は急にあなたの写真の価値を下げる。こういう時は、「Photoshop」ではなく「デジタル暗室」という言い方をすること。
Photoshopのマイナスイメージはそろそろいらないと思う。
19)何でもかんでも写真に撮れば良いというわけではない。
ブロガーは何でもかんでも撮らないといけない。
20)少なくとも2つバックアップをとっておくこと。戦争での、2は1、1は0という考え方と同じ。
よくわかんないけど、FlickrとFacebookとiCloudと外付HDDでオーケー?
22)被写体に近づくこと。大抵の場合、その方がいい写真が撮れる。
Butterfly Macro! / HolleyandChris
23)撮影中はその場の一員となること。傍観者にはなるな。
和に入らないと、空気感とか熱量はわからないもんな。
24)かがむ等して目線を下げて写真を撮ること。大抵の場合、その方がより面白い写真が撮れる。
これは肝に銘じよう。
26)機材にあるロゴを黒いテープ等で隠してしまうこと。これによって自分があまり目立たなくなる。
目立たなくなるのかはわからないけど、ちょっとクールだからやってみよう。
27)明るい日中に撮影する場合は、常に露出少なめ、2/3程度で撮影すること。
はい、そうします。
28)撮れば撮るほど、上手くなる。
そんな気はしていたが!
31)コンデジもカメラである。
知ってるけど……。
32)オンラインの写真フォーラムに参加してみること。
人に見せる機会を多くするってのは、何の修行でも役に立つよね。
34)撮る前によく考えること。
これは大きい。これ大事。僕できてない。
41)フォトグラフィーは、「光で描く」という意味。光を操ること。
写真は光の芸術。僕のような素人が、光の多すぎる夏の時期に外へ出ると、ろくな写真が撮れないもんな。
42)自分のスタイルを見つけて、貫くこと。
スタイルが見つかるまで、大量に撮らないとな。
45)どこに行くにもカメラを持って行くこと。
これが極意のような気がする。
46)写真が人生を楽しむ障害になってしまってはいけない。
Indiscreet camera / hypotekyfidler.cz
47)カメラを過保護に扱ってはいけない。使い倒すこと。
これは自信ある。使い倒してる。けどお金ないからコワイ。戦場でゴリゴリ使ってたフィルムカメラみたいな頑丈なデジイチってないのかな。G-shockとかとコラボしてさ。
51)写真は大きくプリントすること。見てると嬉しくなる。
そうなんだ。機会がないけどやってみたい。
52)写真を友人にプレゼントすること。
プリントって大事だよな。最近あらためて思う。チェキ買うか。
54)フレームに入れるのも忘れずに。
Macに何万枚もの写真が入ってるけど、自分が写ってるのは少ない。もっと思い出の真ん中に自分を写そう。
55)コストコのプリントは安いけど、質が良い。
コストコはたしかにいいよ。買い物してる間に終わるし。
58)写真は素敵なプレゼントになる。
そうだねえ。今度から記念日には写真をプレゼントしよう。遠い人にはネットでもいいから。
59)他人の写真を撮るのはスリルがある。
昨今はスリルもあるしリスクもあるからなあ。家族連れだと安心感をもたれやすいから、けっこう街中でもバシバシ撮れるけど。
60)自然体>ポーズとる。
まさに。最近は写真慣れした子どもたちが、すぐにポーズを撮ってしまうのが小さな悩み。
61)自然光は最高の照明。
だけどうまく操れない僕がいる。
63)必要があれば、ISOを上げるのを恐れないこと。
室内じゃすぐ上げるけどな僕。
65)露出高めよりも低めで撮影する方が良い。
わかる気がする。コントラストね。
67)全く期待していない時ほど、シャッターチャンスはやってくるものだ。
だから常に持っている。いつでも撮る。
68)人間が写っている写真の方がより面白みがある。
まったく同意。
70)最近では、誰でもかれでもカメラマンである。
保育園や小学校のイベントに行くと、デジイチ持っていないパパのほうが少ないくらいだもの。
71)パリに行かないと良い写真が撮れない、なんてことはない。良い写真は裏庭でだって撮れる。
まさにその通りだけど、パリはまた行きたいなあ。パリのようなところこそ、建造物や街並みじゃなくて、人を撮らないとおもしろくないよ。
73)カメラは道具だ、オモチャではない。
大人の最高のオモチャだぜ。
76)言い訳はなし。
何事においても。
77)オリジナルな写真を撮ること。他人のスタイルをマネしてはいけない。
まずは模倣からでいいと思う。スタイルは自然と身につくもの。
78)良い写真とは、見る人がもっと聞きたくなるようなストーリーを持っているものだ。
カッコイイね〜。
80)機材を多く持ち歩けば持ち歩く程、写真を楽しむ余裕がなくなる。
機材が多くなると、フォトグラファーというより、写真屋さんみたいになってくるもんな。目的と本質をあらためて考えた方がいい。
81)上手い自画像を撮るのは、思っているよりも難しい。
難しいって言うより不可能に近い。
82)笑わせることで、モデルの人柄を引き出せる。
すっげーがに股の変なポーズで、バカなこと言いながら、すっげーいい写真を撮る友人がいる。
83)撮影中に怪しい人と思われないように。周りの環境に馴染むこと。
これ難しいよね。最近は、その辺歩いてる小学生に声をかけただけで、学校からすべての親に一斉メールが届くような時代だもの。
84)風景写真は飽きる。
うん、飽きる。
85)写真を撮っている時は、まず楽しむこと。
写真だけじゃないよ。人生なんでも、苦労も努力も楽しめる術がわかるとずいぶん違う。完璧にできてはいないけど。
91)ノイズのある写真は、ボケ写真よりもマシである。
ノイズは味になるけど、完全なピンボケはクズだもんな。おそれずにISO上げちゃえ。
92)雨の中で写真を撮ることを怖がらないこと。
雨は絵になる。光が変わる。コントラストが美しい。なんでもない日常が、くるりと反転して、味わい深くなる。
98)写真はただ単純に写真を撮るだけではない。人生における哲学である。
Man with a camera ! / CJS*64
「常に持っている。いつでも撮る」
このなんとかと言うプロのカメラマンさんも同じようなことを言ってるけど、僕がいちばん気をつけているというか、肝に銘じているのは、信頼している友人のアマチュア・カメラマンが言ったこの言葉。
「カメラを常に持っている。いつでも撮る」
構図とか光の使い方とかボケとか、ある程度のことは技術でレベルアップできるけど、いちばん大切なのは、やっぱり、いつもカメラを持っていて、いつでもさっと撮れる、ってことだよなあ、と切に思います。
そういう意味で言うと、この時代において世界最高のカメラはiPhoneやスマホだと思ったりもする。いつでもデジイチを持ち歩ければ、それにこしたことはないけどさ。
この記事内の風景写真は、お友だちのアマチュア・カメラマン@jufukさんが撮影したもの。
彼の写真はまだ荒削りで未熟かもしれないけれど、被写体の何を写したいのか、目に映る景色の何を写真として残したいのか、という、たしかな「目」を持っているような気がする。
そう考えると、大事なのは、いつも持っていることと、何を撮るか、を見極める「目」なのかもしれないですね。
僕には、残念ながらそういう「目」は備わってないみたいだけど、撮る前にじっくり考える習慣を身につければ、ある程度までは変わってくるようです。
「いつも持っている」と「撮る前にじっくり考える」
僕のようなアマチュアは、まずそこからはじめるといいようですね。
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