何もない。だから、書きやすい。Stone。

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ずいぶん、待った。

究極にシンプルで執筆に没入できるテキストエディタがリリースされると聞いてから。いや、それよりずっと前、もう何十年も昔、初めてマッキントッシュを手に入れて、コンピュータで文章を書くようになってから、ずっと待っていた。

マック専用テキストエディタstoneは、ただ、書く、ためのアプリだ。

アンダーラインも引けなければ、太字にもできない。もちろん画像も貼れない。ただ、文章を書く。それだけのツール。

白い紙面にペンで字を書くように、まっさらな画面にうつくしい明朝体を並べていくと、頭の中に浮遊する思考の断片が、よどみなく言葉にかわっていく。何もない、というのが、どれだけ静かで、どれだけ俺たちの意識をクリアにすることか。

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▲ 画面をクリックすると、上下にささやかに情報が表示される。文字を打ちこみはじめると、それらもすっと消える。何もなくなる。

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▲ 画面下部に触れると、書式設定ができる。書体、縦横、フォントサイズ、行間、一行の字数を定める。

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▲ 書式設定のリストを保存しておくこともできる。

文章を書く、というのは、脳内に渦巻く混沌とした抽象を、言葉として具体化するということだ。その場が、何もない、まっさらな状態であれば、意識は澄みわたり、何にも邪魔されず、言葉は自然と沸いてくる。

俺は日記に執筆、考え事をする場所としても、このアプリを使っている。あまりにシンプルで、生活に密着しているので、アプリの存在そのものを忘れてしまうくらい。

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はじめは、上下左右のマージン(余白)を変更できないことに不便を感じたが、使い慣れてくると、この幅が絶妙だと気づく。何もないように見えるものこそ、よく考え練られているのだ。

物言わぬ、静かなアプリ。落ちついて物を書きたい人にはおすすめです。