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コンパクトなデッキとスムースな滑走で、大人も子どもも楽しめるミニクルーザー(ビニールクルーザー)

ハードなトリックを決める本格的なスケートボードとは違って、街をクルージングするためのお気楽な相棒なので、いろんな所に持っていきたいところなんだけれど、上手に滑ったり止まったりができないととても危険なもの。

ということで、ミニクルーザーをゲットしたばかりの初心者が、まず習得するべき基本の4ステップを紹介します。

1.「プッシュ」で前へ進もう!

プッシュというのは、前足(軸足)をデッキ(板)に乗せて、もう片方の足で地面を蹴って前へ進む動作のこと。いちばん最初に憶えなくてはならない基本の動作だけれど、正しいプッシュは意外と難しくて、逆にしっかりできればかなりのスピードを出せるようになる。

コツは、デッキに載せた軸足にしっかりと体重を乗せて、蹴る方の足がボードから遠くならないようにすること。はじめはゆっくりでもいいので、バランスを崩さないように滑りだせるように練習しよう。

2.「ポンピング」して快適にクルーズしよう!

プッシュして滑りはじめても、そのまま乗っているだけでは止まってしまうので、ポンピングをして長い距離を滑れるようにしよう。

ミニクルーザーの最大の利点は、ボードを左右に傾ける連続動作で推進力を得ることができる点だ。プッシュしてデッキに乗ったら、膝を曲げて身体を前がかりに傾けて、膝を伸ばして身体を後ろに反らせて、という体重移動を繰り返すことで、ぐいぐいと前へ進むことができる。

コツは、前足は動かさずに後ろの足だけを左右に振って進むイメージ。平地はもちろん、うまくなれば坂道を上がることだってできる。

3.「デッキの上でジャンプ」して段差を乗り越えよう!

スケートボードの基本的なトリックに、ボードと一緒にジャンプする「オーリー」という技があるが、これは初心者には難しいし、テールの短いミニクルーザーでやるのは至難の業。そんな高度なトリックではなくて、板の上で自分だけジャンプすることで、ちょっとした縁石や段差、でこぼこのアスファルトを乗り越えることができる。自分だけが宙に浮いて、ボードだけが滑っている状態にすれば、ある程度の段差はスムースに通過することができるということだ。

アスファルトの継ぎ目やほんのわずかな段差なら、ノーズをちょんと上げるだけでもいい。

4.止まるときは「前へ降りよう」

初心者が憶えるべき最も重要な動作は「止まり方」。テール(ボードの後ろの部分)を地面に擦りつけたり、ウイール(タイヤ)をスライドさせたり、片足を地面に擦りつけて減速したりと、止まるための方法はいくつかあるけど、最も簡単で確実なのは、「自分がボードの前に降りる」方法。

ある程度スピードが出ていても、自分が前へ飛び降りればボードには後ろ向きの力がかかるので、自分もボードも安全に止まることができる。逆に、自分が後ろに降りてしまうと、自分は尻餅をついて、ボードだけ勢いよく前へ滑ってしまうのでとても危険だ。

まずはこの4ステップをしっかり練習しよう。

プッシュでボードに乗って加速して、ポンピングして長い距離を滑って、デッキの上でジャンプして段差を通過して、前へ降りて止まるという、この4つの動作を身につけることができれば、だいたいの場所でミニクルーザーを楽しむことができるだろう。

もちろん路面状況や傾斜、周囲のスペースなどにも気をつけよう。自分は大丈夫だと思っていても、まわりにいる人にとってスケートボードはとても危なく見えるので、人がたくさんいるところでは配慮が大切だ。

大人の初心者が上手くなるために必要なのは、この4つのステップの他に2つ。「勇気」と「ワクワク」だ。責任ある社会人ともなれば、不意のケガや、人前で派手に転んでしまうのを恐れてしまうのは無理もないが、そこはひとつ、人生を楽しむワクワクドキドキを味わうために、勇気を持って下り坂に挑んでみようぜ。きっと世界が広がるはずだ。

おまけにワクワクを盛り上げてくれる動画。

 

 



 

ゆる〜い街乗りスケートボード・ミニクルーザーがサイコーにハッピーなんだぜっ!(動画あり) | CLOCK LIFE