僕は毎朝、ランニングのついでに海の写真を撮っている。
一年間を通して走っていると、日の出時刻や空気の透明度、潮の満ち引き、風の強さ、波とうねりの大きさなど、あらゆる表情が毎日違っていることがよくわかる。
海は同じ顔を決して見せない。毎日が新しい海だ。
けれど、数年前まで、僕は海なんかちっとも見ていなかった。
八年前に、神奈川県茅ヶ崎市に引っ越してきたのは、そこに海があったからだ。
本当は沖縄とかもっと南の方へ移住するつもりだったのだけど、茅ヶ崎でブログを書いている人が僕のブログを読んでくれて、この街をすすめてくれたのだ。
僕は東京に住んでいるとき、海水浴で湘南や伊豆の海を訪れると、いつも地元の人々を眺めていた。
この人たち地元の人は、夕方になれば東京に帰る僕らと違う、海に生きる人たちだ。いわば、海の向こう側の人。
僕は彼らに憧れて、茅ヶ崎に移住することで、海の向こう側の人になることができた。
そんなにも海が好きで、家族で引っ越してしまったほどなのに、夏という短い季節以外は、ほとんど海を見ない日が続いた。
いわば海の近くに住んでいても、ほとんど海なんて見ない生活だったのだ。
けれど数年前から、毎朝ランニングをするようになって、海は僕の生活の一部になった。
毎日違う表情を見せる海は、毎日見ているにも関わらず、毎日僕をすこしだけ感動させた。
今でも、凍えそうな暗い朝の街を走り抜けて、嘘みたいに明るくてあたたかい陽光に包まれた海沿いに出ると、ふっと笑みがこぼれてしまう。
昨日の疲れが残っていたって、憂鬱な朝だって、お日様と海に元気をもらって、自分が限りない存在だということを確認している。
海は近くにある。それに触れるか触れないかは、僕次第だ。
同じように、人生は、やろうと思えばなんだってできる。やるかやらないかは自分次第だ。
明日もまた、今日と同じように僕は海沿いを走って、一枚の写真を撮るだろう。明後日も、その翌日も、そのまた翌日も。
そうやって、自分が決めたことを淡々とやりつづけることが、きっと僕を次なる高みに連れていってくれるのだと、思う。
2014年1月20日午後7時39分。リビングのソファにて。作業をするのにはクラシックがいいというので、最近ヘッドフォンでクラシックを聴きながら日刊を書いているのだけれど、なんかすごく心が落ち着く。毎日のクラシックは心身にいい効果をもたらしてそうな気がするけど、同時にブログの内容が感傷的になっている気もする。明日は曲を変えてみようかな、なんて思いながら。
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