120年もの歴史を誇る世界的ナイフブランド・OPINEL(オピネル)を紹介します。
フランス生まれのOPINELナイフは、ヨーロッパを中心に世界中で愛されつづけているフォールディング・ナイフ(折り畳みナイフ)。フランス製といっても気取ったところはなく、そのシンプルな外観と単純な構造、大量生産による安価な価格設定は、むしろ質実剛健なドイツ製を思わせる。
「OPINEL(オピネル) ステンレスナイフ #9」の開封と各部詳細の説明
▲ Amazonから送付。こちらは以前の記事に載せた僕の欲しいものリストから、読者さんが贈ってくれたもの。本当にありがとうございます。
▲ 今回入手したのはステンレスの#9。ナンバーは刃のサイズを表している。
▲ 刃を開いたところ。シンプルな機能美だ。この時点ではほとんど刃がついていないので、切れ味はそれほどでもない。
▲ 以前購入したカーボンスチール(炭素鋼)の#8(下)と比べたところ。
▲ ステンレスの#9(上)は新品なので刃が綺麗だが、カーボン(下)は研いであるので独特の質感が出ている。
▲ スタンダードなのは#8のサイズだというが、#9との差はあまりないので、個人的にはどちらでもいい気がする。
▲ じつに絵になるナイフだ。
OPINELナイフの特徴と使い方
アウトドアで手荒に扱える安価なナイフ
サイズやモデルにもよるが、OPINELのナイフはだいたい¥1500〜¥4000くらいと、長く使いつづけるナイフにしては非常にリーズナブル。
食材を切るだけでなく、魚をさばいたり、木の皮を剥いだり、枝を削ったり、アウトドアで様々な用途に手荒に使えるだろう。
ステンレスとカーボンは自分の好みで選ぼう
簡単に説明すれば、ステンレスは一般家庭で使われている包丁と同じ錆びにくいスチールで、カーボンはお寿司屋さんなどが使う和包丁と同じ鋼(はがね)でできている。
一般的には、錆びにくいステンレスと、錆びやすいけど切れ味の良い鋼、という風に区別されるが、アウトドアナイフなので、自分の好みで選べばいいだろう。
初心者には手入れが不要なステンレスをオススメするが、実際に使ってみると、多少錆が出ているカーボンのほうが味があって個人的には好きだ。
ネットを調べると、カーボンナイフを紅茶などに浸けて黒錆加工している人が多く見受けられるが、こういうナイフは、そこまで手をかけなくてもいいんじゃないかと、僕は思っている。
切れ味を求めるなら、砥石を買おう
アウトドアでガンガン使ったり、ハムやチーズなど切りやすい食材をカットするのには問題ないが、熟したトマトや刺身など、切りにくいものに使うのなら、砥石できちんと研いでやる必要がある。
僕は誰もいない森の中で、ゆっくりナイフを研いでいると心が安らいでいくので、あえて砥石を持って旅に出るが、面倒な人は金物屋で研いでもらうのもいいだろう。
ソロキャンプで実際に使ってみた。
▲ こういうナイフはアウトドアでこそ本領を発揮する。
▲ スパムは缶詰の中に直接ナイフを刺してしまえば、まな板を使う必要もない。
▲ 切り分けたスパムをコッヘルで焼くだけで美味しく食べられる。
▲ きちんと研いでやれば、刺身やトマトなど、切りにくいものでも使える。
藤井未央
2016/05/31 — 15:06
アウトドアメディア「CAMP HACK」のライターです。「オピネル」特集記事にてこちらの魅力的なお写真(8枚目と14枚目)を是非使用させていただければと思います。ご都合悪い場合は削除いたしますのでご連絡いただければ幸いです。