スノーピーク「好きなことだけ!」を仕事にする経営

 

最初にはっきり言っておくけど、僕はスノーピークが好きじゃない。

なぜならスノーピークの製品は快適すぎるからだ。僕はキャンプというのは不便を楽しむもの、つまりアウトドアにおいてのトラブルや失敗を自らの智恵や腕力で解決していくところにこそ醍醐味があると思っている。

それなのにスノーピークの製品はどれも優秀で、快適で、ユーザーに親切すぎるのだ。

 

スノーピーク社長・山井太さんから僕が学んだことと活かすこと

客を感動させる究極商品を生みだそう

スノーピーク製品は、どれも他のメーカーのものよりだいぶ高価だ。けれど山井さんは、はじめからハイエンドユーザー向けの高額な製品を開発しようとしたのではないという。ひたすらにいい物を追求した結果、価格が上がってしまっただけなのだ。

スノーピークの製品には「感動品質」という理念がこめられていて、ユーザーが実際に使ったときに、予想以上のクオリティに感動してしまう製品だけを作っている。

僕もいくつかスノーピーク製品を持っているけど、たしかに実際に使ってみると、いつだって価格よりも予想よりも品質が上まわっているのがよくわかる。「お値段以上」とうたっている某家具屋さんがあるけど、このキャッチコピーはスノーピークにこそふさわしい。「断然お値段以上」とでもつけたいくらいだ。

自分自身が一番のユーザー 

山井さんは年間で40泊ほどキャンプをするという。自分自身がスノーピークの一番のユーザーであるから、製品の実際の使用感が身をもってわかるし、フィールドでこそ新しいアイデアがどんどん湧いてくるのだ。

商品開発においては、マーケティングに頼るよりも、徹底して消費者の立場に立って考え抜くメーカーのほうが強い。スノーピークはその典型だ。___村上龍

クオリティを最優先しながら、ユーザーの声にも耳を傾けよう

スノーピークにとって最も重要なのは「感動品質」だけれど、ユーザーの声も大切にしている。山井さんは定期的に「スノーピークウェイ」というキャンプイベントを開催して、一般ユーザーとキャンプをしながらフィールドで交流して、製品の感想や改善点を洗い出す。

高価で他に類を見ないオリジナルな製品を次々と生みだす様はアップルに似ているけど、スノーピークはアップルと違って積極的にユーザーの声を取り入れるのだ。

熱烈なファンをつくれ!

スノーピークには、スノーピーカーと呼ばれる熱烈な愛好者がたくさんいる。たしかに僕のまわりのキャンパーにもそういう人がたくさんいて、彼らは聞いてもないのにスノーピーク製品について熱く語り出すのだ(ちょっとめんどくさいw)。

多少世の中のやり方と違っていても、自分が価値があると信じたことを続けていくことで、熱烈なファンがついてくることだってある。僕もぶれずにやっていこうと思えた。

まとめと感想

冒頭にも書いたけど、スノーピークの快適性は僕が求めるところじゃない。アウトドアに便利だとか楽だとかを求める不自然さを感じてしまうのだ。そんなに楽をしたいんなら旅館にでも泊まればいい、などと青臭いことを心の底では思ってしまう。

けれど山井さんの話を聞いていて、ファミリーが気楽にアウトドアを楽しむレジャーという選択肢もわるくないな、と思うようになった。仕事や育児に追われて忙しない毎日を送る両親が、やっとの思いで週末にキャンプに来たのに、道具の不具合や悪天候などによるトラブルでつらい時間をすごさなければならない、というのは聞くに忍びない。

スノーピークの高品質な製品があれば、雨の中でもBBQを楽しんだり、雰囲気のあるランタンの灯りの下で語り合ったり、ダッヂオーブンでおいしい料理を作ったり、いろんなアウトドアライフが快適にこなせる。それはこの時代においては決しておかしなことではないのだろう。ていうかむしろ僕がちょっとおかしいのかもしれないとは思ってる。

ちなみに僕が持っているスノーピーク製品は、ほとんどがキッチンまわりのものだ。チタンのダブルマグカップにコッヘル、シェラカップ、ナイフ&フォークとか。テントとかタープは高価だしブランド色が出すぎてて買う気にならないけど、今後も機能性が重要なアイテムはスノーピークを使うと思う。ダッヂオーブンとか焚き火台とか。

正規特約店に派遣されてるスノーピークの正社員が、ガスランタンの目詰まりをその場で修理してくれるサービスが紹介されてたけど、ランタンの整備くらい自分でするのもひっくるめてアウトドアじゃないの、なんて思っちゃうんだけど僕うるさい?



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