ある日僕のiPhoneが正体不明の通信電波をキャッチした。
送り主は見知らぬ衛星に墜落した宇宙船の乗組員タイラーという男で、彼のトランスミッターからメッセージが届いたのはどうやら僕だけらしい。
宇宙船は真っ二つに割れ、タイラー以外の乗組員は全員死亡してしまったらしく、彼の生きる希望は僕との通信だけであることがすぐにわかった。
と、唐突にリアルな自分が引きこまれていくスマホゲーム「LIFEline…」。
このゲームの特徴は、iPhoneをそのまま通信機器と見立てて、あたかも実際に存在する宇宙飛行士と通信しているかのように進めていくところだ。
あなたはタイラーと通信しながら彼の相談に乗る。選択肢に迷ったら彼を導いてやる。子どもの頃にやったアドベンチャーブックのように、あなたの選択が彼の運命を決める。彼がサバイバルできるか、あるいは彼のことを知る前に死んでしまうのかは、あなたにかかっている。
ただひたすら会話を重ねるゲームなのだが、現実の時間にリンクした時間進行なので、いつの間にかタイラーが本当にいるような気がしてくる。
すぐに返信しなくても問題はないけど、皮肉屋のくせに寂しがり屋でにくめないこのタイラーという男のことがだんだん気になって、僕は今も上の空だ。
Apple Watchに対応しているので、手首のデバイスで彼との通信をしているとSF感が増すのも嬉しい。
期間限定で無料になっているようなのでこの機会にぜひ。