書籍/小説

企画とモノづくりとバース1号は違う。

下ネタのオンパレードなわけです。

真面目な人生相談に対しても、無責任でストレートな下ネタで飄々と答えるリリー・フランキーさんの姿が文章から想像できます。すました顔で目だけ笑ってる。

たいていは「バース1号」という電動マッサージ機をプレゼントして「〇〇〇ーしなさい」って言って終わるというゆるゆるな人生相談(笑)。ネタバレを書きたいけど卑猥な単語だけでGoogle先生に叱られそうなので自重しますが。

会社を辞めてフリーになりたいというグラフィック・デザイナーにリリーさんは言います。

この名刺のデザイン…よくないですね。やっぱりデザインって長く付き合うものだから、ユーミンがその時代で風化するものを歌詞に入れないような気遣いが重要なんですよ。企画とモノ作りは違うんですよ。だから、まずは自分の人生のデザインをもう一度、設計し直したほうがいいですね。

『リリー・フランキーの人生相談』より抜粋

なるほどユーミンて「その時代で風化するものを歌詞に入れない」んですねすごいですねなるほど。

そんで、「企画とモノ作りは違う」というのもすごく頷けますね。

強引に言い換えると「計画と行動」みたいなところでしょうか。

人間って何か新しいことを始めようと計画するとすごくテンション上がるじゃないですか。細かいところまで詰めずに大雑把な流れを企画している段階では、すべてがうまくいくような気がして楽しいですからね。

でも実際に計画したことを行動に移してみると、なんだか思ったよりうまくいかない。じつはその「うまくいかない」ことすらも企画段階では織り込み済みであったにも関わらず、そこを意識できずにテンションが下がっていく。

だからそもそも「企画とモノ作り」ってのはまったく別物で、そこちょっと意識したほうがいいよ、ということですよね。仕事でも遊びでも、そういう「気遣い」が見えてきた頃から、バコーンと次元が変わって成長する気がしますがどうでしょう。

それにしてもこの辺がリリーさんのニクイところで、さんざんっぱら下ネタでしょーもない空気を作っておきながら、ふいにこういういい話を挟んでくるから、ぐいっと心が持ってかれるわけです。

と言いつつ、最後はやっぱりバース1号をプレゼントして、「これで素敵な夫婦関係をデザインしてください」と下で締めるあたりも、ちゃんとデザインしてるんでしょうかね。僕も早くリリーさんのような健全なエロオヤジになりたいものです。

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