最近、WEBマガジンを準備していたり自分の人生について考えるにあたって、「オモシロイ」ってなんだろう?って考える機会が多いんです。

そしたらこの前、糸井重里さんが、人が面白いと感じる要素は「共感性」と「意外性」だと言っていて、その話をお友だちのコピーライターの先生に話したら、それってコピーライティングの基本なんだそうですね。もっとざっくり噛み砕くと「自分に関係があって、意外なこと」を人はオモシロイと感じるんですね。

参照:「面白い」をビジネスにする方法:糸井重里さん|日経ビジネスオンライン

糸井さんは井戸端会議こそ「共感性」の山だと言っていて、たしかにあれって「そうよねえ、わかるわあ」という言葉の乱発ですよね。

「茅ヶ崎はシラスがおいしいのよ」「そうよねえ、おいしいわよねえ」という共感。

「iPhoneのあのアプリ楽しいのよ」「そうよねえ、楽しいわよねえ」という共感。

そこにいきなり「シラスもいいけど、駅前にできたスペインバルがおいしいのよ!」という話が出ると「えっ!そうなの?」という「意外性」に飛んでいく。あるいは「このアプリ使うと目から赤い光線が出るのよ!」「えっ!なにそれ?」みたいな。

ネットでバズる記事なんかも同じですよね。意外性があって共感できるからシェアしたくなる。

「好きなこと」をやりつづければ共感性と意外性は勝手に上がっていくのかも

じゃあどうやったら「共感性」と「意外性」が上がるかというと、まず共感性からいくと、やっぱりそれは自分が「好きなこと」が最強なんですよね。広く一般受けしそうなジャンルを見つけても、そういう分野はとっくに誰かが手を出しているし、そこで抜きんでるためにはやっぱりコンテンツの量や質が問題になってくるわけで、それはもう好きで夢中になってる人には叶わないんだもの。Appleのサイト作ってもgori.meみたいに毎日7記事とか更新できないでしょ。

だったらそんな大きなマーケットは狙わないで、自分の「好き」にフォーカスした方がいいよね。まだまだネットに空いてるポジションはいっぱいあると思うんですよ。ニッチでマイナーなジャンルでも、自分が本当に好きだったら共感性は生まれますよ。むしろマイナーで競合がない分野ほど共感性は高まる。

「意外性」というのはもう、糸井さんの言うところの「脳みそから血が出るくらい考える」ということに尽きるでしょう。

僕が今準備中のWEBマガジンでも、「オモシロイをより深く」「one more layer.(もう一層深く)」をテーマに考えているんだけど、そこに必要不可欠なのが、人が見ていないところにフォーカスして、解像度を上げるという作業です。

それにはこのスピーディなネット時代には信じられないくらいに膨大な時間が必要なんだけれど、それこそがクリエイティブの種なんだとボクは信じています。

これはまた別の機会にも書きたいんだけど、糸井さんが言う「今、食わしてくれるビジネスがあったとしたら、それを「もっと良くしていくことはできないだろうか」と考える。」というのもとても興味深いですよね。あらゆるお店やサービスやメディアを見て、オレだったらここをもっと良くするなあってしつこくしつこくしつこくしつこく考える。

ネットにおける情報発信の主流は、どうしても「すぐに役立つこと」や「人生に大きく影響を与えるもの」が多くなってしまっていたけど、これからはもっと深い「オモシロイ」が広まっていく気がします。紙の本や雑誌がそうであるように。

新しい情報を入れることも大事だけれど「自分だったらこうするな」をいつも真ん中に置いておきたいなと思ってます。しつこくしつこく考えよーっと。しつこくしつこくしつこくしつこくしつこくしつこく……しつこいーっ!

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