さて、今年は山に登ったろうじゃないかと、まずは近くの1000m級・丹沢大山に登ってきました。梅雨の合間の平日。まだそこまで乗り気じゃないママちゃんと。
丹沢大山というのは「神奈川県伊勢原市・秦野市・厚木市境にある標高1,252mの山である。丹沢山などの丹沢の山々とともに丹沢大山国定公園に属し、神奈川県有数の観光地のひとつである。日本三百名山や関東百名山のひとつでもある。」だそうである(Wikipedia)。
▼まあつまりこの辺にある、なかなかの山である。
山登り「はじめの一歩」をここに決めた理由は二つあって、ひとつは、初心者にちょうどいいハードさであること。数年前に長男と登ったことがあるんだけど、山登りをしたことない人でもとりあえず登れる1000m級でありながら、思ったより足場がわるかったり急斜面だったりハードさもあって、安心感と達成感のバランスがいいんですねここは。
もうひとつは茅ヶ崎からの距離ですね。子どもたちを学校に送り出してから夫婦で出かけて日帰りで間に合う場所でちょうどいい案配の山と言ったら、もうここしかありませんですの。
てーことで、昭和五十年生まれ現在四十一歳体重は高校時代からプラス17kgここ一年くらいほとんど運動せず暴飲暴食が趣味のメタボ代表・茅ヶ崎の竜さんの、登山はじめの一歩・丹沢大山紀行を、写真多めでお送りします。
午前九時○○分・茅ヶ崎出立
▲ 子どもたちを学校に送り出してから、荷物や装備の準備を始めたので、出立は午前九時。半ば無理やり連れていかれるママちゃんは日頃の疲れもあってまだちょっとゴキゲンななめな頃です。
午前十時○○分・「大山ケーブル」バス停着
▲ 茅ヶ崎から平塚を北上し、246をぶったぎっておよそ1時間で、大山ケーブル登山道にいちばん近い駐車場「伊勢原市営大山第二駐車場」に到着。
市営駐車場は1日1000円ですが、そのすぐ上の急斜面を上がった臨時駐車場なら800円でいいとのことで、そっちに駐めました。空いてる平日限定価格かな?
大山は登山ルートがいろいろあるんだけど、車でも電車でもアクセスしやすいのはここじゃないかな。電車なら伊勢原駅北口からバスでここ「大山ケーブル」バス停まで来られますよって。
▲ さあ、数年ぶりの山登りのはじまりです。先日ノースフェイスのトレッキング・シューズを購入した以外は、アウトドア好きでキャンプツーリングとかやってるので、ザックとか装備品は本格派に見えるけど、前述したようにただ「それらしく」見えるだけのメタボ代表ビギナー登山家でございますあしからず。
参道から大山ケーブルへ
▲ さあ、山だぜ!大自然だぜ!とテンションが上がるところですが、大山ケーブル口からだと、まずはケーブルカーまでこのような参道を登るんですね。江ノ島っぽいですね。
▲ 両側にお土産さんや名産のお豆腐料理屋さんなんかが並んでいて風情があるんだけども、傾斜がハンパないんで、この参道の階段でメタボは息が切れます。
この日は平日だったので登山客もお店も閑散としてましたが、休日は賑やかで楽しい雰囲気でした。
ケーブルでスイスイいくか、所轄は足を使うのか。
▲ 最初の階段で息を切らしながら数分歩き、辿り着くのが「大山ケーブル駅」。
まずはここで人生の大きな選択を迫られます。ケーブルカーで阿夫利神社までの風景を楽しんでそこから本格的な登山を始めるのか、「所轄は足を使うんだよ!」と最近見ていたTVドラマ『小さな巨人』に影響されてここから登りはじめるか、大きな岐路に立たされます。
▲ 案内図があるので、どのルートで登るかきちんと考えましょう。
前回は大山をナメていたので、「案内図?シラネ」っつってガンガン攻めたのですが、己の衰えをよく把握しているアラフォーメタボなので、きちんとルートを吟味します。
今回は、ケーブルを使って阿夫利神社下社まで行って、ヤビツ峠側の左側ルートから頂上へいき、見晴台のある右側ルートから下山することに。結果的に、このルート素晴らしかったですよ。
▲ ということで「大山ケーブル駅」へ。
▲ 大人往復一人1,100円だけど、繁忙期はちょっと高くなるみたい。
▲ わりとキレイで新しめのケーブルカー。
▲ 乗ってビックリしたのはこの傾斜。登坂ケーブルだから当たり前なんだけど、すんげー山じゃん。これをあのケーブル一本で引っぱるとかちょっとコワい!
▲ およそ6分で終点「阿夫利神社駅」到着。
ちなみに都内でも有名なラーメン「AFURI」は、ここがルーツで、この麓に湧く天然水であの端麗なスープは仕込まれてるんですってよ。今ググって知ったんだけど。
しかも厚木のあの店で仕込んでるんだってねヘーヘーヘー。
▲ 阿夫利神社駅のホームからの景色。遠くには伊勢原の町並みが望め、もうすでに絶景。もうすでにちょいと感動。
阿夫利神社下社から登山道へ
▲ 駅を出てすこし歩くと、阿夫利神社下社につづく絢爛な階段がつづく。
▲ 階段上からの眺め。天気がよく遠くまでよく見える。
神仏をまつってある霊峰だけに、なんだかおごそかな気持ちになる。これ昔の人にしたらすんごい神聖で荘厳な景色だっただろうね。ぬるい現代におめおめ生きる僕ですら、ただ生きてるだけでありがたや、という気持ちが湧いてくるもの。
ちなみにケーブルを使わなければ、ここまでもずっと急な階段を上ってくるルートでけっこうしんどいので、お参りという意味では、そっちを登ったほうがありがたみは増すはずです。
▲ 六月で標高があるとはいえ、晴れてる日は陽光がきついので、こういう木陰がとても気持ちいい。
じつはこの下社近辺にドラクエの祠みたいな神秘的な場所があって、そこでありがたい湧き水をいただけると後でテレビで見たんだけど、何も知らない僕らはすんなり先へと進んでしまうのでした。
▲ さあ、この鳥居をくぐれば、ようやっとまさに「山登り」っていう感じの大自然ルートがスタートです。
▲ ……と思ったのだけれど、まだまだつづく修行のような階段。これ写真で伝わるといいんだけど、すんげーすんげー傾斜です。バカなジョークでも飛ばしてのけぞったらそのまま下まで真っ逆さまってくらいの急なやつです。
▲ まだ山らしい道を歩いていないのに、アラフォーメタボおっさんとママちゃんは汗だくですもの。
さあ、森へ。
▲ でもこっから、ここからホントに素晴らしい景色が連続の、ザ・山登りな登山道が始まります。
茅ヶ崎からたった一時間で、こんなに深く豊かな森があったんですねえ。
▲ 朝はちょっとイヤイヤ感の残っていたママちゃんも、基本的には山や渓流が好きなので、この辺から徐々にテンションが急上昇して、疲れてるのに「それなりに」見せようとカッコつけるパパの写真をたくさん撮ってくれます。
浮かれているのもつかの間、そうそう大山は甘くなかった次回へつづく……。