ランチはいつも決まったお店のなかから選ぶことが多いんだけど。
今日は気分で行こうって決めて、ママちゃんと車に乗って。
駅について、裏路地を歩いていて、そういえば、以前混んでて入れなかったイタリアンがあったなと。
ハイ、直感勝利。
スンゴーイ美味しくて素敵なお店見つけちゃった。
ランチセットのサラダって、期待するもんじゃないでしょ。
でもね、コレに度肝をぬかれた。
おおお。
なんじゃコレ。
うんま。
「上にのってる黄色いのなんですか?」
「そちらはかぼちゃになります。まだ温かいので一緒にお召し上がりください。下の方にもいろんな野菜が入ってますのでお楽しみください」
爽やかな笑顔のおねえさんが壁の黒板を目で示す。
なるほど。これだけの野菜がふんだんに入っているのか。
そりゃうまい。
こりゃうまいよ。
野菜を邪魔しないシンプルな酸味とオイルの味つけがしっかり混ぜこまれていて、ドレッシングの存在を感じない。
いやあ、おいしいっす。
サラダに心をぐいとつかまれて、卓上のフォカッチャを手にとってみると
ああ、そりゃそうだな。
うまいよ。そりゃうまいよ。
パン好きのママちゃん、コンタクトつけっぱなしで角膜傷つけて今朝眼科行って凹んでたのに、おかわりしまくり。
元気をくれるフォカッチャ笑。
ランチのパスタは黒板から選ぶ。
〈岩牡蠣とフルーツトマトのスパゲッティ〉に惹かれるが、残念ながら売り切れ。
〈赤ハタとカラスミのトロフィエ〉もそうとう気になるが、初めてのお店なので、茅ヶ崎らしくシンプルに〈しらすとアンチョビ、茶豆のペペロンチーノ〉を。
うおおお。
うまいいい。
の顔。
最近、本当にうまいもんを食うと、眉間に皺が寄る。
「うまいよ、うまいよこれ、ねえ、うまいよお」
ママちゃんは〈リコッタサラータチーズと焼なすのトマトソース〉。
一口もらったんだけど、このチーズがコクがあるのにやさしくてスンゴくおいしい。
なす好きのママちゃんの言うとおり、なすがきちんと焼なすの食感でスンゴくおいしいの。
なすって油と相性がいいからだいたい揚げちゃうんだけど、ここのは焼いたのをカットして入れてるから、なすの食感が抜群で、トマトソースが油っこくならずにやさしく仕上がってる。
パスタはどちらも素材とソースの味をたいせつにしている。
豪快なイタリアンというより、フレンチを知っている人がこしらえた品のあるイタリアンという感じ。
おいしいお店は全部おいしい、という格言通り、ドルチェもスンバラシイ。
うひゃあ、梅酒のソルベにくるみがこんなに合うんだね。
清涼な酸味のプラムと甘いタルトがうんまあああい。
いやあ、まいったねこりゃ。
おいしかったので、ディナーメニューを見せてもらう。
グランドメニューも黒板メニューも、チョイスも品数もシンプルでじつにいい。
前菜、パスタ、メイン、ワインと、余計なことを考えずに食べたいものをさくさく選べそう。今度は夜にいかせてもらおう。
ふだんはオリーブオイルとニンニクのガッツリきいた品のないペペロンチーノが好きなボクだけど、こういうのもいいわ。おいしかったわあ。
茅ヶ崎のみんな。北口だよ。ざんまいとか横濱飯店とか、あの辺の界隈ね。
いってらっしゃいな。