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本日(2012年11月17日)公開の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』をさっそく観てきました@RyuNagayamaです。

予想以上にぶっとんだ内容に、ひさしぶりに映画館で心が震えました!

ということで、鑑賞直後の感想をお届けします。

後半にネタバレがあるので、本当に愉しみたい人はこの記事を読まずに今すぐ劇場へ行くことをオススメします!


まさに序破Q!20年ぶりの完全オリジナルシナリオ!

ヱヴァンゲリヲン新劇場版シリーズは「序破急」という能や舞楽で使われる区分を使っていますが、「急」にあたる本作は序盤からまさに急展開を見せます。

何せ前作の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 : 破』が、サードインパクトが誘発されたところで終わるというとんでもないラストだったので、オープニングから何が起こるかわかりません。

そう考えるとテレビシリーズや旧劇場版の焼き直しだった『序』や『破』とは違い、およそ20年ぶりの完全オリジナルのシナリオなので、期待せずにはいられません!

しょっぱなから謎だらけ!

『エヴァンゲリオンがさらにわかる動画:旧』で理解を深め、昨日の夜テレビ放映された前作『破』でおさらいをして、知識も気持ちも準備万端で挑んだ本作なのに、もう最初っからさっそくの謎だらけの展開で始まります!

しょっぱなからモヤモヤした違和感100%

という、じつにエヴァらしい展開が懐かしくも嬉しい!

 ここからネタバレ注意!

オープニングで、昔のタモリみたいな黒い眼帯をつけたアスカとマリが見事なコンビネーションを見せてよくわからない場所でよくわからない敵と戦うアクションシーンでまずしっかりと「つかまれ」て、物語は始まります。

前作で死んだはずのアスカと、そんなに面識があるわけでもないはずのマリがぴったり息を合わせて仲良く、よくわからない作戦を遂行していきます。敵誰?シンジがいない?

やっとシンジが出てきたと思ったら、衛兵に銃を向けられていたり、へんてこな首輪をつけられていたりして、ミサトさんやリツコさんもやたらと冷たい。

あんなに優しかったミサトさんは「シンジくん」と呼んでくれないし、目も合わさない。

あれ?なんか服装も違うし、ネルフ本部も様変わりしてる。リツコさんも蒼井優ばりのベリーショートがすごく似合ってるけどどう見てもいつもと違う。

なんかみんながスッゲーシンジを嫌ってる!っていうか憎んでる?

もう開始数分でワケがわからなくて胸がワギワギしてきます!ああ!ワギワギワギワギ!

ますます複雑になっていく!

そもそも人類の敵である「使途」が何者なのかもあやふやなのに、本作では誰と誰が戦っているのかがわからなくなってきて、ますます複雑になってきます。

「うわ〜、これがエヴァだわ〜」って感じをひさしぶりに味わいましたよ。

じわじわと設定と展開を理解していく過程が「アハ体験」のように気持ちがよくもあるのですが、それにしても謎だらけ。

でも物語はオモシロく、映像も素晴らしくて、気がつけばのめり込んでいる自分がいます。

舞台は前作の14年後!

違和感バリバリだった理由は、サードインパクトから14年も経っていたからなんですわ。シンジはその間ずっと初号機の中で眠っていたので完全な「浦島太郎」状態。

目が覚めたらみんなに嫌われていて、ろくに説明もしてくれなくて罵倒されるばかり。

シンジにとっては綾波レイを助けた直後という感覚で、早く綾波に会いたいところだけど「綾波レイなんていない」なんて言われちゃう始末。

つまるところ、前作でシンジが綾波を助けたい一心で暴走して、初号機が覚醒した事がトリガーとなってサードインパクトが起こってしまい、大半の人類が滅亡してしまったわけですから、みんな怒ってるわけです。

ミサトさんもリツコさんも、いやホントもうみんな怒ってるどころか憎んでる。ネルフはそれを防ぐために命をかけていたのだから当然と言えば当然です。

ホントは碇ゲンドウに仕組まれてたのにね、嗚呼かわいそうなシンジ……。

シンジやアスカなどエヴァのパイロットたちは28歳になってるので、大人になっているはずなんだけどなぜか見た目は子どものまま。

アスカが「バカシンジ」と呼んでいたのに「ガキシンジ」と繰り返すところを見ると、精神的には成長している(?)ようですが、このへんも謎です。

絶望の中でしがみつく希望が呼ぶさらなる絶望

綾波を助けるために世界の大半を滅ぼしてしまったシンジですが、なんとその綾波レイはやっぱり助かっていなくて、シンジの前に姿を現すのは「新しい綾波レイ」

クローンだから助けられた記憶なんてもちろんないし、「好きって、何?」なんつって、また一から人間の感情を勉強しはじめてる。

つまり「愛する人を助けたのだからしょうがないと」いう大義名分すらなくなって、残るのはただ感情のままに世界を滅ぼしてしまっただけだという残酷な事実と人類史上最悪の罪悪感。

追い討ちをかけるように、冬月先生に母親ユイの死や綾波レイの素性、父ゲンドウの狙いなどを聞かされて、完全に打ちのめされるシンジ。いやあもう哀れすぎる14歳。

そんな中に現れるのが新たなる「希望」である渚カヲルくんなんだけど、これ以上書くのはさすがにアレなんで実際に観てみてください。

次回作タイトルは『シン・ヱヴァンゲリヲン劇場版:||』

タイトルの意味は不明ですが、公開は早くも来年(2013年)らしいですよ。ついにシリーズ完結!人類はどうなってしまうんでしょうっ!

おわりに

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20年ぶりに、初めてエヴァを観たときの衝撃を思い出しましたね。これこそまさにセカンド・インパクト!というくらいに、新鮮ながら、あくまでも「エヴァらしい」作品に仕上がっていました。

わけわかんないけど、引きこまれる、どんどん進む、容赦なく死ぬ、残酷なシーンの連続、引き裂かれる心。

殺伐としていながらも、身体を流れる血液のあたたかさをどこかにかじられる、まさにエヴァンゲリオンという感じ。

映像や音楽もあいかわらず素晴らしいので、ぜひ劇場で観ることをオススメします。

庵野秀明監督アッパレです。