昨年(2012年)の8月から、ブログのほぼ毎日更新を始めた。
「ノマドワーカーという生き方」や「プロブロガー本」などを読んで、更新頻度の重要性を学んだからだ。
毎日更新は確かに大きな効果をもたらしてくれたのだが、その反面で、いくつかの疑問点や問題点も残った。
年の初めに立ち止まって、その辺について考察してみたので紹介したい。
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毎日更新のメリット
記事数が増える
当たり前の話だが、毎日更新すれば、記事が増える。記事の数が増えれば検索エンジンから拾ってもらいやすくなるので、アクセスが増加し、ロングテールが機能する。
肩の力を抜いた記事が書ける
更新の間を空けてしまうと、どうしても余計な力が入ってしまうものだ。もっと格好いい言い回しを使いたい、より完璧な画像を配置したいなどと、自己顕示欲が純粋な情報発信の邪魔をしてしまうことが少なくない。
常にネタを探すようになる
街を歩いていてもテレビを眺めていても、日常のすべての瞬間に、どこかにおもしろい話が転がっていないかと、無意識にブログのネタを探すようになる。
ブログの信頼度が上がる
一定のクオリティをキープしていれば、更新頻度に比例してブログ自体の信頼度が上がり、リピーターも増える。
他にも、文章力が上がったり、取り扱うジャンルや記事の性質によって変わる読者の反応を知ることができたり、ブログ執筆に役立つツールやWebサービスに詳しくなったりと、ブログを書き始めたばかりの人にとって、毎日更新がもたらしてくれるメリットは非常に大きい。
また、あらゆるジャンルの記事を手当たり次第にひたすら書いているうちに、自分が本当に書きたいジャンルとそうでないものがだんだん見えてくる。
これからブログを始めたい人、真剣に情報発信をしたい人は特に、まず毎日更新をするべきだと思う。
毎日更新のデメリット
記事のクオリティに限界がある
これは僕個人の場合だが、1日にブログに割り当てられる時間が限られているため、わかりやすい画像を用意したり、文章を推敲するためのじゅうぶんな時間が確保できないので、不完全なまま更新してしまうことがままある。
逆に言えば、不必要な完璧主義に陥らずにさっさと更新できるのはメリットでもあるのだけど。
更新のための更新になってしまう
気がつくと、ブログを書く目的が「毎日更新」にすり替わっていた。それほど興味がないことでも、ネタになりそうだから、書きやすそうだから、という理由で記事にすることもあった。もちろんそんな記事が人々の気持ちを動かすことはない。そもそも僕は何のためにブログを書いているのか、本当に書きたいことを書いているのか、という疑問が出てくる。
SEOやサイトデザイン、執筆環境が整わない
これも僕の個人的な問題だが、毎日更新によってプライベート時間をすべて奪われると、ブログ周りの環境構築をする時間が取れない。デザインや時短に過度にこだわる必要はないと思っているが、見やすいサイトや自動化できる執筆ツール、ソーシャルとの連携など、最低限の環境は整えたい。
まわりが見えなくなる
全速力で走ると考え事ができないように、毎日更新だけに心を砕いているうちに、本来の目的を見失い、自分がやっていることが客観的に見えなくなっていた。アクセスや反応に踊らされたり、手当たり次第何も考えずに記事にしたり、本来の文体を見失ったり。
2013年のブログに対する姿勢
無理のある毎日更新をやめる
まだ具体的な施策は決めていないが、更新のための更新という本末転倒なスタイルはやめにする。そう決めた途端に、自分が書きたいことや参考にしたいスタイル、記事を届けたい人々など、様々なことが明確になってくるから不思議だ。
ただし、更新は多いに越したことはない。スタイルが確立された上で毎日更新ができれば最高だ。
ブログまわりを整える
サイトデザイン
あくまでもある程度だが、できるだけ見やすくて、気持ちのいい印象を与えられるようなデザインにしていきたい。
執筆環境
MarsEditまわりやブックマークレット、フリー画像サイト、WordPressの設定など、これまでだましだまし使っていた部分をクリアにしていきたい。
アクセスアップ・SEO
ここは今のところそれほど重要視していない。僕はまだそういうことを考えるレベルに達してはいないから。
おわりに
約半年間、ほぼ毎日ブログを書きつづけて見えたことはたくさんあるけれど、年の初めに立ち止まってみてはじめて見えてきたこともたくさんある。
今の自分のレベル、これから目指そうとしている場所、現実的にできることなど、落ち着いて見渡さなければわからない部分を意識できたのは、立花岳史さんの「ノマドワーカーという生き方」の恩恵が大きい。
また、こうして自分のブログに対する姿勢を一から考えるきっかけになったのは、敬愛するブロガーの一人@RyoAnnaさんの記事にあるこの一文だ。
私は美しい文章を書けるわけではない。プライドを持って推敲を重ねているだけだ。
引用元: 読みやすい文章を書くための技法 – #RyoAnnaBlog.