Madeira_Ponta do Pago_flowers / penjelly
すこし体調を崩したのをきっかけに、心のブレーカーがパチンと落ちて、何をする気にもなれなかった。「あ、今、俺切れちゃってるな」なんて思いながらぼけっとしていたら、玄関に飾ってあるサボテンが枯れてしまっているのが目に入った。
どんなに落ちていてもブログだけは書きつづけようと毎日Macを開くのだけれど、MarsEditの挙動が異様に遅いので気が滅入ってくる。写真を挿入しようとするだけでレインボーマークがくるくる回るし、プレビューがなかなか表示されない。
Safariもやたらと重いし、他のアプリケーションの使用メモリ量も多くなって、動きが鈍い。購入当初はそのスピードに驚愕しっぱなしだったMacBook Airが全体的に停滞しているのが明らかだ。
気持ちの上がらない雨の朝に、玄関のサボテンとMacBook Airと溜息を漏らす自分を見つめて、僕はようやく足りていないものを悟った。
Rain / Moyan_Brenn_BACK_FROM_ICELAND
次第に気持ちが外へ向いてくると、ブログを書きたくなる。それにしてもMacが重い。以前『OnyX』というMacのメンテナンスアプリを使っていたが、ややこしかった記憶があって最近は使っていなかった。
とりあえずGoogleで調べてみると、いつの間にかMountain Lionに最適化された最新版が出ていて、わかりやすい解説記事も見つけた。使ってみるとちっともややこしくなんかなくて、ものの数分でハードディスクの検証からメンテナンス、クリーニングができて、あっという間にMacBook Airが以前の軽快な動作を取り戻した。
▶ OnyX使い方とMacのメンテナンス | Macとかの雑記帳.
▶ Mac OS Xの定期的なメンテナンス方法 / Inforati.
もしやと思い、主にApple TVで音楽と映画と写真を楽しむための母艦となっている書斎の古いiMacにもOnyXを入れてメンテナンスをしてみた。爆発的、とまではいかないものの、まだまだ現役で使える姿にまで復活した。ついでに今は家内と長男が使っている旧MacBook ProもOnyXでメンテナンスしたら、信じられないほど速くなった。これは本当に嬉しかった。
Macを使い始めて二十年ほどになるが、こんな簡単なメンテナンスもしていなかったのかと反省した。ちなみに僕がOnyXでやっているのは、デフォルトのままの各種クリーニングのみ。詳細は上記の記事を参考にするといいだろう。
気持ちが上向いてきたところで、九月に入ってからはじめていた家全体の断捨離を再開して、玄関のサボテンもゴミ袋に入れて捨ててしまった。砂漠の植物だって、水がなければ死んでしまう。
生活のストレスや疲れは、自分が気がつかないうちに心の底に溜まっていく。Macと同じように毎日使っていると、少しずつ動きが鈍くなっていくことに気がつかない。
それは自分自身の心と体だけじゃなくて、家族や同僚、身近な人たちにも、毎日使うコンピュータやオートバイにも、花瓶の花にも言えることだ。
季節が変わる頃には、いつも僕を支えてくれているすべての人や物をもう一度見直して、ケアして、感謝したいと思う。あのサボテンのように枯らしてしまわないように。