ワークブーツの手入れをする。手を動かす。妄想を追いやる。
やたらと気の重い日がある。低気圧のせいなのか、バイオリズムか。そういう日は、物事を複雑に考えてしまう前に、ありもしない想像をたくましくする前に、早めに手を打つことにする。
許されざる僕らは誰に許されないのか。クリント・イーストウッドってものすごくないですか?
この人の映画に一貫しているテーマが、〈贖罪〉なんですね。パターンはいろいろあるけれど、誰かを傷つけたり、傷つけられたりした人たちが、その心の傷と罪を背負って、苦しみながら、罪を償おうと足掻いてく。