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設備の整った高規格キャンプ場もたまにはいいけど、基本的にはなるべく大自然そのまんまのキャンプ場へ行きます。

そういうキャンプの方が「大丈夫」を思い出せるから。

自然を味わうというのは、「自分たちですべてやること=不便」を楽しむということ。だからトラブルはアタリマエ。トラブルがあってナンボ。

あれがない。あれ忘れた。子どもが転んだ。ケガした。蚊に刺された。ビール冷えてない。ゴハンこぼした。雨降ってきた。やんややんや。

そういう、ふだん立派な家と貯金とタスク管理とご近所さんに守られている生活では味わえない「やんややんや」を味わうために行くようなもんです。

そうやって日常にない大小のトラブルに出くわすと、「なんだかんだ全部大丈夫」を思い出すんです。

栓抜きを忘れたら他のもので開けられないか試してみる。
他のサイトの人にお醤油をもらう。
虫に刺されたところにお湯をかけてみる。

とか、なんだかんだ解決できるし、

冷えてないビールを文句言いながら飲む。
あえて雨に濡れてみる。
とっとと寝ちゃう。

みたいに、解決しなくても大丈夫だし。

生活のあれこれが、じつはぜんぜん大丈夫だった!って思い出す「体験」ができるんです。「体験」がないと人は腑に落ちないからね。ダイジョーブっていくら言われても感じなけりゃわかんない。

その後、ふだんの現実を思い出してみると、

いつもなんてどうでもいいことに心を砕いていることか!

わからない先のことばっか心配して、なんてヒマなんだ自分は!

死なねーよ!

ってなるわ( ̄▽ ̄)。

キャンプ場に行くと、テント設営とかあれこれでケンカしてる夫婦がよくいるんだけど、あれはきっと正常な反応だね。

ふだん石橋を叩きまくって慎重に慎重に、安全に安全に生きてるもんだから、自然の中にいると不安が出てくるんでしょう。でもだからこそ、ちゃんとケンカして、あれこれトラブルを解決したりほっといたりして、大丈夫に気づけばいいっす。

そういう意味では、誰も頼る人のいない一人旅こそ、大丈夫に気づくのに最適な旅だね。よく「自分探しの旅」とか出かける人がいるけど、あれって大丈夫に気づいて帰ってくるもんなのかも。夏だぜーじゃーねー!

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