一生懸命って、なんかこう、大変そうじゃないですか。

額に汗しながら、眉根をしかめて、ぜえぜえ苦しみながら、必死に、無理してがんばっちゃうみたいな。

でも、そんなギリギリじゃあ、楽しくないし、能力も最大限に発揮できないよね。

けっきょく人は、楽しいことしか続かないからね。

そういえば、もともとは、一生懸命じゃなくて、一所懸命だったんだってね。

鎌倉時代だかの大名が、与えられた土地を、その一所を、懸命に守りますよーっいうところから始まったんだと。

ボクね、この、一所懸命のほうが、しっくりきますね。

一生を懸命に生きるのはしんどそうだけど、一所ならなんとかできそうだし。

それでね、所ジョージさんの言葉を思いだしたの。

「遊びがわかってないね。まずは一生懸命暮らすこと」

って言ってて。好きな言葉なんだけど。

コレ、どういうことかっていうと、暮らしをね、毎日の生活のひとつひとつを、懸命にやると、楽しいんだよ、遊びって、そういう何でもないことをおもしろくしようとする創意のことだよ、って話でね。

懸命って言葉だから、なんか大変そうに聞こえるけど、そうじゃなくて、生活そのものを、どう工夫して楽しくしていくか、どう楽しんじゃうか、っていう、ゲーム感覚の、遊んじゃうよっていう、意志だね。

歯を磨く、メシを食う、オートバイに乗る、本屋さんへ行く、スマホを見る……なんでもいいけど。

そういうひとつひとつの日々の営み、目の前のことに集中したら、楽しいんだからっていう話。

日々の暮らしを遊べる人は、なんでも楽しいよね。

逆に、何しても楽しくないときは、他のこと考えてるときだからね。

イヤな人のこととか、起こってもいない災難とか、過去のうんことか。

あ、過去って、うんこじゃん。トイレに流して終わりでしょ。もう、忘れた。

スポーツ見るんでも、バカみたいに、超真剣に見てると、細部に気づいてスンゴくおもしろいもんね。

ああ、こいつ、こんな顔してやってんだ……とか、けっこうサボってんだな……とか。

だんだん感覚がぶっ飛んで、最近はカイリー・アービングみたいなプチ・アフロにしゃおうかなんて考えちゃったりしてね。それはバカだけど。

だからさ、スマホ見ながらメシを食うとか、言語道断だよ。

そんなんで、うまいまずい言いやがって、味なんてわかんないだろ。

禅的に言えば、目の前のことに集中する。

でもそれは、決してオカタイ話じゃなくてさ、目の前にあるものを楽しもうぜーっていう、余裕な姿勢だよ。

あと、所さんが言う

「自分で動いたらみんなおもしろいんだもん」

ってのもね。コレもね、ホントに。

自分で、自分の好きなものを、自分の好きなように遊ぶから楽しいんであって、人のこと気にしてたら、正解求めたら、なんでもつまらんもんね。

やりたいことを、やりたいようにやるのが、一番楽しいし、そっからなんか生まれんでしょ。

誰かに文句を言われないように生きてると楽しくないんだ。

誰かに文句を言われてもカンケーねえやって思うと、なんでも楽しい。

他人に人生を左右されてたまるかって、ねえ?

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▲ おまえはもっとご主人さまのことを考えなさい。って、あんた、自分がご主人さまだもんね笑。