CATEGORY コラム/エッセイ

コラム/エッセイ

俺たちは「言葉」に惑わされ「概念」に縛りつけられている。大事なものを手放せ。『散歩する侵略者』

『散歩する侵略者』っていう映画、ちょっとビックリしたんだよ。 長澤まさみに松田龍平、長谷川博己ってキャストで、ちょっと薄暗い感じの映像だったから、トラウマ系の猟奇殺人とかのサスペンスだと思ってた。 そしたら、フタを開けて…

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犯罪者と僕のあいだにどれだけの違いがあるというのか。__狂気のグラデーションを覗く『私の消滅』中村文則

中村文則の『私の消滅』という小説は、心の闇とは何か、を克明に描く。 その前にまずもって、中村の簡潔で的確な描写は読んでいてじつに心地よい。彼の文章に立ちこめる匂いや温度がまた僕の感覚にフィットする。ほどよくドライで、ほど…

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人生に後悔はないと言ったイヴォンじいさんが大切にした ”この瞬間” はハマグリの煮汁__『180° SOUTH』

さっき、ひさしぶりに『180° SOUTH(ワンエイティ・サウス)』って映画を見てたんです。 60年代に南米パタゴニアを旅した二人の記録映像を見て感化された青年が、彼らと同じ軌跡をたどるっていうドキュメンタリーで、ガチで…

コラム/エッセイ

楽しいことも哀しいことも半分ずつあるのに、どうしたら楽しいことだけ増やせるんだろう?

山登りに興味が出てきたので、ひさしぶりに映画『岳』を見て、原作漫画も読み返してます。 小栗旬くんや長澤まさみちゃんが出てる映画のほうは正直、低予算の邦画なのでしょうがないよね〜っていうセットバレバレのシーンとか、主人公の…

コラム/エッセイ

ぼくがいちばん好きな映画「駆込み女と駆出し男」をあらためてとことん語ってみるよ。

いちばん好きな映画は何ですか?って訊かれていつも悩むのは、好きな作品がありすぎてひとつに絞れないのと、年を重ねるにつれてアップデートされていくからなんだけど、今四十一歳のぼくがこれだなってのは「駆込み女と駆出し男」です。…

コラム/エッセイ

これまでの人生の扱い方のなんと粗雑だったことか!___『マチネの終わりに』がくれたもの。

ようやく『マチネの終わりに』を読み終えたのは、近所にある岩盤浴の休憩スペースだった。 ここのところ深酒が続いた身体からデトックスされた大量の汗を身にまといながら、最後のページを繰るときはさすがに指先が震えた。なにせこの小…

ガジェット/家電

若かりし僕が “一発で持っていかれた” グリーン・デイと、今ちょっと持っていかれそうになっているnasneについて。

 大学生の頃住んでいた目黒のアパートでは、なぜかテレビでMTVを見ることができた。  ある日いつものように学校をサボって二日酔いの頭を抱え煙草を吸いながらアメリカの最新チャートやビーバス&バットヘッドを眺めていたら、突如…