最近好きな言葉──微調整。びちょうせい。ビチョウセイ。
シリコンバレーの投資家がなんかの話で言ってたのかな。
あと、村上春樹さんがインタビューで、何度でも何度でも書きなおす、って言ってたのも、なんか重なって、よく頭に浮かんでくる言葉──微調整。びちょうせい。ビチョウセイ。
考えてみると、僕たちは、毎日、微調整してるんだなって、生きるってことは、ビチョウセイなんだな、なんて思えてきて。
仕事、暮らし、健康、人との関係性、お金、安らぎ、幸せ、犬の糞、オートバイ、ギター、ピアノ、夢、希望──なんでもいいんだけど、少しずつ少しずつ、微調整されて、少しずつ少しずつ、よくなってる。
ああ、わるくなってる場合もあるか笑。
でもそれも、本当は、より大局的に、象徴的に、本質的に、潜在的に見ると、本当はよくなってたりする。
たまに、急激に変化することもあるよね。そういうとき、人は驚いて、ショックを受けて、なんかいろいろ損なわれちゃうこともある。そういうときはしんどい時間も流れるね。
でも、それもまた過ぎ去る──this too shall pass.
だから、微調整がいい。
武蔵が、くる日もくる日も剣を振るように。
春樹さんが、降りてこなくても毎日十枚は書くように。
ちょっと振り返ると、ああ、わりに微調整できてんだな、なんて嬉しくなる。
だから、ちょっとずつ、ちょっとずつ──微調整。びちょうせい。ビチョウセイ。