最近、防寒ブーツに砂が入ってくるなあ、と思っていたら、見事にソールが剥がれていた。
早いなあ、まだ新しいと思ってたけど、もう何年もたつんだなあ。冬のあいだは毎朝、アン(ラブラドール・レトリバー・♀・1歳)と海辺を歩くのに活躍してくれた。
買い替えようかとも思ったけど、なんだか愛着があるので、修理してみる。
晴れた日に、靴底に詰まった砂をほじくって、シューグーを塗りこむ。
思ったより隙間があるので、どんどん流しこむ。思ったより剥がれているので、しばし考える。
最近、少し待つ──、ということを憶えた。少し待つと、見えてくることがある。
とりあえずたっぷりのシューグーを流しこんで、つま先を下に壁に立てかけて、あとはお天道様にまかせよう。
風は強いが、あたたかくて気持ちのいい春の陽射し。あれ──もう今年は、ブーツいらないかな、と苦笑した。