昨日、ようやく退院してきました。
まだ本調子とはほど遠いのだけれど、いつまでも入院しているわけにもいかないし、やらなければいけないこともあるし、ドッグランのホテルに預けている飼い犬のアンのことも気になったしで。
入院中は、投薬治療を受けながら、ひたすらiPadで何かを読んでいました。
薬のせいかあまり頭がうまく働かなかったけど、時間だけはあったので、心を整えるために哲学書や実用書を読んだり、疲れたらマンガを読んだり。
そのとき読んだ本に書いてあったのが、
__昼と夜を結ぶために夕方がある。
という言葉。
夕方の「夕」というのは、「結」という意味で、昼と夜を結んでいる。
昼からいきなり真っ暗な夜になるのではなく、時間をかけてだんだんと暗くなる夕方があるから、自然に夜を迎えられるのだと。
今、私はまだ人生の夕方にいるのだなあ、と思うと、少し救われたような気がしました。
昨年の夏に家族と別れてから、私は私なりに前向きに一人の暮らしを始めたつもりだったのだけれど、なかなか調子が上がらず、時間が経つにつれて、またネガティブな感情に支配されるようになっていました。
けれど、だんだん、少しずつ、夜が明けていくように、朝がくるのだなあと思うと、少し気持ちが楽になる。
世の中は、コロナだ、戦争だと、鬱屈することが多いけれど、少しずつ、少しずつ、良くなっていくのだと、良くなっているのだと。
明日は、数週間ぶりにアンに会えるのが、とても楽しみです。
病みあがりで体力がないので、あのパワフルなパピーの相手をする自信はあまりないのだけれど(笑)。
みんなも、お元気で。少しずつ、少しずつ。