【アナザースカイ】バルセロナに住むという夢を想いつづけること


イギリスに留学していた高校生の頃、友人とサグラダ・ファミリアを見にいったことがある。

初めて訪れたバルセロナはすこんと晴れていて、街ゆく人は皆笑っていた。


市営バスに乗った僕らはスペイン語がまったく話せなかったので、小銭を手のひらにのせて運転手さんに代金を取ってもらった。

バスが停まると、後部座席に座っていたおじさんのスーツケースが運転席のところまでコロコロと転がってきて、次の瞬間、車内は大きな笑いに包まれた。

おばさんが涙を流して笑っているのを見て、僕らもつられて笑った。

なんて楽しそうな街なんだ。

それが最初に抱いた感想だった。

流ちょうな日本語をあやつる呼び込みにつかまって、オープンテラスの気持ちのいいレストランで食事をした。

「これくらいの値段で、パエリアと他にてきとうに持ってきて」

と言って頼んだ注文だったけど、けっきょく最後までパエリアは出てこなかった。

それでも文句を言わなかったのは、他の料理がとてもおいしかったのと、テラス席から眺める街並みを歩く人々が、とても幸せそうに見えたからだ。


僕らは漁港へいって、海を眺めながら昼下がりをすごした。

今考えればもっと観光すればよかったのに、と思うけど、あれはあれで、なんかよかったんだと思う。

地元の人が吸っている空気を感じられたと思う。

高城剛氏が言うように、バルセロナの人々は「全力で人生を愉しんでいる」ように思えた。


美味しい料理。
輝く太陽。
蒼い海。
強く魅惑的なサッカー。
そしてなにより、人々の笑顔。

マドリードにもいったけど、とにかくスペインでは晴天に恵まれていた。おかげで僕の頭の中のスペインは雨が降らない国になってしまっている。

一年の大半が曇りであるイギリスから雨の降らない国へいくと、人間の生き方や表情には、太陽がリアルに関係しているんだな、と実感する。

ただしバルセロナのそれはハワイやジャマイカなどの南国ののんびりした太陽のイメージとは違って、忙しなく、生活感のある、力強い日常を照らす太陽だ。

いつかバルセロナに暮らしたいと思っている。

そろそろその夢を、目標に置き換えて、動き出してみようと思う。

着工してから100年以上経った現在も建築中のサグラダ・ファミリアもあと20年くらいで完成するとか

バルセロナ最大のサン・ジュセップ市場で買えない食材はない?

こんな市場が家の近くにあったら!

世界一美味しいものが食べられる街

強いだけじゃない。かつてこれほど魅力的なサッカーチームがあっただろうか。