(画像は公式サイトからお借りしました)
各方面から「とてつもなくおもしろい!」という声が絶えないので、テレビドラマ「ごめんね青春!」を見てみた。
まさに怒濤!である。
ちょうど長男が録画してくれていたのだが、開始十分で引きこまれ、気がついたら一息に第1話から第4話までこれまでの放送分を全部見てしまった。
「ごめんね青春!」が僕を笑わせて泣かせる5つのポイント
クドカンはやっぱりスゴかった!
脚本は「あまちゃん」で日本中を席巻したクドカンこと宮藤官九郎。
これまでも「池袋ウェストゲートパーク」や「木更津キャッツアイ」など、ローカリズム(地元愛)を押し出した独特の世界観の作品で常に高視聴率を取ってきた男が、今作でもまた過去の名作に引けをとらない素晴らしい笑いと感動を届けてくれる。
「笑わせて笑わせて、最後にほろっと泣かせる」
クドカンは言うなれば、現代の喜劇王・チャップリンだ。
そういう希望とパワーがもらえるコメディを書かせたら、彼の右に出る者はいない。
昨今の学園ドラマといえば「いじめ」や「不登校」など暗いテーマの作品ばかりだが、そういうネガティブな要素を一切排除した明るく楽しい学園青春モノを持ってくるところも、さすがクドカンといったところか。
男の子が楽しめる「あまちゃん」
「あまちゃん」もたしかにおもしろかったが、感情移入という点でいえば、やはり男の子は男の子が主人公の物語のほうが引きこまれる。
もちろん魅力的な女性キャラクターもたくさん出てくるので女の子だって楽しめるけど、ライトなお色気があったりして、どちらかといえば現役の男の子やかつて男の子だった僕らのほうがぐいぐい引きこまれるだろう。
満島ひかりという日本の宝
蒼井優とならんで現代の日本映画界の宝だと僕が勝手に決めている女優・満島ひかりさんが本作のヒロインを演じている。ちなみに「まじま」ではなく「みつしま」さん。
今、これだけのパワーと破壊力を打ち出せる女優が他にいるだろうか。
僕はこれまで、彼女が出ている作品によって彼女のことを好きになったり嫌いになったりしていたのだが、それは彼女が演じている役柄に完全に同化していたからなのだろう。
イヤな役をやれば嫌いになり、好ましい役をやれば愛してしまう。まさに女優の鏡だ。
そんでこの変なショートヘアがやたらとカワイイ。
味のあるキャストがクドカンの元で輝く
他にもクドカン組常連メンバーをはじめ、脇を固めるのは個性的で味のある役者ばかりだ。
校長役の生瀬勝久さんに、住職役の風間杜夫さん、保険医の坂井真紀さん、森下愛子さん、斉藤由貴さんというベテラン勢が、若い生徒たちの中でじつにいい味を出している。
クドカンドラマがスゴいのは、ドタバタコメディなのに、それぞれの役者の魅力が全開に引き出されるところだ。
音楽はマーシーで主題歌は峯田和伸作曲
自らもロックバンドをやっているクドカンらしく、音楽担当はザ・クロマニヨンズの真島昌利。
関ジャニ∞が唄う主題歌はクドカン作詞で作曲は銀杏BOYZの峯田和伸。映画「ボーイズ・オン・ザ・ラン」では主演をつとめたパンクロッカーである。
日曜の夜にたくさん笑って、月曜からまたがんばろう!
ひとことで言えばオバカな学園青春モノだ。たまにシリアスなシーンが出てきても、すぐに笑いにちゃかされてしまう。
英語のサブタイトルには「REGRET FROM MY SCHOOL DAYS」とあるように、誰もが懐かしむ、底抜けに明るくて楽しかった、けれどほろ苦い学生時代の思い出。
月曜日を翌日に控えた憂鬱な日曜日の夜。腹の底からたくさん笑って、最後にちょっとだけぐっと涙をこらえて、また明日からがんばろう、と思えるような、本当にステキな作品です。
ドラマの情報と魅力がいっぱい詰まった公式サイト
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