がんばっちゃダメ!心が楽になる堺雅人のドラマ『Dr.倫太郎』

毎週水曜22時から日本テレビで放映されてるドラマ『Dr.倫太郎』が、やたらとおもしろくて、それなのに心にぐっと迫るものがある。

今ならhuluで放送分全話見られるのもうれしいところ。

「がんばらないでください!」

患者の話を丹念に聞き、人々の傷ついた心にとことん寄り添うことで、病める心を解きほぐす精神科医・日野倫太郎は、患者にこう言う。

「あなたはこれまでもたくさんがんばってきた!そんなにつらくなるまでがんばってきたんだから、もうがんばらないでください!」

うつ病患者に「がんばって」と言ってはいけない、というのは最近ようやく浸透してきたようだけど、「がんばらないでください!」という積極的な言葉は、本当に強い。僕は家内や自身の経験からそれをよく理解している。

心が雨漏りした人に「もうがんばらなくていいんだよ」と言っても、その人は納得してくれないんです。

みんなはもっとがんばってるから、自分のがんばりが足りないから、自分がもっとがんばれば状況は良くなる、と信じこんでいるので、がんばることをやめることができない。

でも時間をかけて「もう本当に自分はがんばらなくていいんだ」と思えた瞬間に、その人はまたスタート地点に立つことができるんです。

患者に寄り添う倫太郎と、ろくに話も聴かずに投薬ばかりするライバルの精神科医のわかりやすい構図は、一見陳腐に見えるかもしれないが、倫太郎のストレートな言葉には、頷けるところが多い。

患者がぶわっと心を解きはなつシーンでは、何度も涙してしまったよ。

見事な配役でドラマの重心が低い



まず、出ている役者の質が高いんだけど、その役どころが絶妙で、やたらと濃い。

ヒロインのむずかしい芸者を演じられるのは、もう蒼井優以外には絶対あり得ないほどで、彼女がいる時点でドラマの重心はそうとう低く落ちついている。

病院の理事長役の小日向文世は、『アウトレイジ』のときのようにひたすら軽く飄々としているんだけど、腹の中は真っ黒で、だんだんすごく怖くなってくる。あの目に見えない狂気はすさまじい。



倫太郎の先輩役の遠藤憲一余貴美子の存在感。今回は高畑淳子もとてつもないイヤな怪演を見せているし、吉瀬美智子内田有紀も、やはり物語を落ち着けている。

松重豊石橋蓮司といったシブイ役者たちも、出しゃばらずに存在感を醸しだしているし、これはもうお見事と言うしかないほどだ。

その頂点に堺雅人がいるのだから、それなりの役者を揃えていながらなんか軽い「アイムホーム」のキムタクはかわいそうだと言うほかない。

1話完結とストーリーもののダブル路線

物語は、毎回新たに現れる患者さんとの1話完結のストーリーで進むんだけど、同時に、芸者の夢乃(蒼井優)との恋愛ストーリーも進んでいく。

とは言っても、ホレタハレタの甘〜いラブストーリーになるはずもなく、夢乃も倫太郎も心に闇を抱えているので、それがどういう感じで恋愛と絡み合っていくのか、これからの見どころの一つでもある。

同時に、理事長を筆頭とするウマの合わない病院の人たちと倫太郎の、今後の人間関係にも心がワギワギして次回が待ちきれなくなる!

見てなかった人も、huluで全部見られる!

なにが嬉しいって、これ今huluで放送分全話見られるんですよ。僕もまとめて見ました。

2週間無料トライアルを使えば、今すぐスマホやパソコンなどで、無料で見ることができるんで、気になる人は第1話から過去の放送分をチェックしてみてください。

個人的には、倫太郎が毎回、先輩の遠藤憲一のところで、理事長とか教授へのグチを大声で叫んで発散するシーンが好きです。

こんなやさしくて人の心に寄り添えるスーパー精神科医でも、こうやって毒を発散するんだ!って。

GWくらいがんばらないで、ドラマでも見てください。

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劇中で倫太郎がいつも持ってるポット。僕も持ってるこれ!