「お前の生きる道は、これまでもこれから先も、天によって完璧に決まっていて、それが故に、完全に自由だ」

坊主のくせに酒を喰らい、武蔵を大木に吊して殺しかけ、名だたる武将たちに敬われながらも、全国を気ままに放浪する怪僧・沢庵和尚が、悟りを得て放った言葉。

僕らは毎日、あらゆる選択を繰り返しながら行動し、失敗を悔やみ、成功を喜び、迷いながら人生を進んでいるが、それらはすべてはじめから決まっているのだと。

今日、過ちを犯してしまったのも
明日、人の役に立って喜ばれるのも
明後日、長年の願いが叶うのも
あの日、大好きな人に嫌われたのも
今夜、ラーメンを食べるのも
数分後に、駅のホームでつまづくことさえも

すでに定められた運命だとしたら、僕らはもう迷う必要はない。

だって成功も失敗も何もかも決まってるんだから、好きにすればいいじゃないか。それが故に、僕らは完全に自由なのだ。

「運命はビリヤードのブレイクショットのようなものだ」と言った作家もいた。この世の中で起こるすべての出来事は、ビッグバンが起きたあの瞬間にすべて決まっていて、あとは球が球にぶつかって必然的に進んでいるにすぎないと。

ネイティブ・アメリカンのある部族には時間の概念がなく、運命というのは「本」であり、ページがすでに開かれているか、まだ開かれていないかの違いがあるだけだという。それも、すべてはすでに決まっている、という前提があるからだ。

人生は迷いと選択の連続だが、すべてが決まっているのだとしたら、好きなほう・気が向いたほう・ワクワクしたほう、いやその逆でもいいから、好きなように選んでしまえばいいのだ。すでに決まっているんだったら、迷うことなんてないんだもの。僕らは完全に自由なのだから。

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