「雨が降れば傘をさす。こけたら立ちなはれ」__松下幸之助
名言が好きで、書籍やネットからたくさん集めている僕ですが、その数多の輝く言葉たちの頂点に君臨するのがこの言の葉です。
言わずと知れた「経営の神様」の、シンプルながらとても奥の深い言葉です。
当たり前のことを当たり前に。
丁稚奉公から身を起こし、一代で天下のパナソニックを築いた松下幸之助は、ただ、当たり前のことを当たり前にコツコツやる、というのが信条だったそうです。
売り上げが伸びなければ改善する。それでもダメならその事業はやめる。大切なものは大切に扱う。無駄なものは捨てる。力を注がなければならないときには踏ん張る。そして、雨が降れば、傘をさす。そうすれば濡れない。
当たり前のことを、当たり前に続ける。
何をするのでも、つまるところはそれが成功への道なんですね。会社経営だけじゃなくて、僕らの人生は、そういう当たり前の積み重ねによってよりよいものになっていくのです。
こけたら、立ちなはれ。
関西弁のやわらかい物言いが心に沁みます。雨が降ったら傘をさすように、こけたら立てばいいんです。
まわりが嗤っていても、転んだ傷が痛くても、僕らは立ちあがらねばならない。いつまでもそこに寝そべっているわけにはいかないんだから。立ち上がって、もう一度やってみる。
こけるというのは、失敗するということだけではありません。何かに腹を立てたり、悲しんだり、へこんだり、気持ちがマイナスの方向へ傾いたときも、立ちあがるんです。笑って、また一歩踏み出すために。
「成功するまで続ければ、それは失敗ではない」
というのも松下幸之助の言葉ですね。
さあ、立ちなはれ。肩くらいなら貸してあげられるよ。