「ビジネス書」という呼び方がいつになっても馴染まない@RKlock_です。
たしかにビジネスについての書籍なんだけど、そこにある考え方や思想はビジネスのみならず人生全般に役立つようなものが多くて、「ビジネス書」っていうネーミングがしっくりこない本が多く見られます。
僕はそういう「日常」にも大いに役立つビジネス書を勝手に「人生の教科書」と呼んでいるのですが、今日は今年、2012年上半期に僕が読んだ人生の教科書の中から、僕の人生のベクトルに多大な影響を与えた三冊を紹介します。
第1位 『C言語すら知らなかった私がたった2か月でiPhoneアプリをリリースするためにやったこと』またよしれい
このブログでも何度か紹介させていただいていますが、やはり今年上半期に僕の人生に最も影響を与えてくれたのはこの本です。僕はこの本に出会ったから、今日もこうしてブログを書いて、C言語すら知らなかった状態からiPhoneアプリを開発しているのです。
あらためて振り返ると、なんといっても秀逸なのはこのタイトル。このタイトルにすべてが集約されていて、内容もそのまんまです。
C言語すら知らない人がたった2ヶ月でiPhoneアプリをリリースするために必要なあれこれが惜しみなく書かれています。
それはXcodeというMacのアプリ開発のためのアプリ環境を用意することから、プログラミングでつまずいたときに見るべきサイトの情報、くじけそうになったときにどうするか、アイデアを出す方法、開発に必要な英語の学び方、モチベーションの保ち方まで、iPhoneアプリ開発のための教則本というよりは「まったく新しいことに挑戦する人のための人生の教科書」といえる仕上がりになっています。
この本で、iPhone&Twitterユーザーの巨大オフ会『Dpub』の存在を知り、Dpub主催の立花岳志さん(@ttachi)の存在を知り、立花さんのセミナーでは、著者のまたよしれいさんに直接お会いしてお話をさせてもらうこともできました。すべてのスタートはこの本だったんです。
Last Day. jp
またよしれいさんのブログ
第2位 『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』デビッド・アレン
僕の日常を変えたといえば、この本も外せません。
頭の中にあるすべての「やりたいこと」「やるべきこと」「気になること」を書き出して、「いつ」「どこで」やるかを決めて、速やかに実行するためのライフハック術で、世界中で読まれているタスク管理のバイブルです。
僕も今やOmniFocusによるGTDがなければ生きていけない身体になってしまったほどです。
ビジネスマンのみならず、夢に向かう若者から主婦、人生を謳歌したいすべての人に試してほしい「日常管理術」の指南書です。
詳細は別のエントリで連載していますのでそちらをどうぞ。
【はじめてのタスク管理 #2】教科書を用意してタスク管理の門を叩こう☆ | KLOCKWORK APPLE
第3位 『自分の小さな「箱」から脱出する方法』アービンジャー インスティチュート
全人類必読の一冊!人の間で生きる「人間」ならば、誰しもが学ぶべき方法で、今すぐにでも文科省は指定教科書にすべきです。
人は誰しも、自分でない他人と生きていく中で、自分を正当化するために小さな「箱」に入ってしまいます。「箱」に入ると、他人や物事は歪んで見え、あらゆる弊害が生まれてきます。僕も、あなたも、彼も彼女も、みんな仲良くハッピーに暮らしていたいのに、いつのまにか自分の小さな「箱」に入って、お互いを苦しめてしまうんです。
そんな厄介な「箱」から脱出する方法が、会話調の文体で具体的に書かれていますので、誰にでもわかりやすく学べるはずです。
読んだことのないあなたはもちろん、読んだことがあるというあなたも、もう一度読んでみることをオススメします。会社の同僚・上司、家族、友人、恋人など、自分ではない「他人」の中で生きる僕らが、常に意識していたい大切な物語です。
おわりに
他にも、今年はたくさんの「人生の教科書」を読んで、僕の日常は激変しました。
自分には関係ないや、と敬遠していた「ビジネス書」というカテゴリに、こんなにもたくさんの素晴らしい教科書があったなんて、今まで知らなかったことをひどく悔やんでいる昨今です。もちろん僕が勉強不足だったわけですが。
外の人にとっては「サラリーマンが業績を上げる方法を学ぶだけのつまらない書籍」といったイメージにもなりがちな「ビジネス書」っていうカテゴリ、そろそろ改名しませんかね?
まあ、目を懲らしてみれば、小説や映画、昨日の失敗に先輩の活躍など、目に入ってくるすべてが「人生の教科書」と言えなくもないですが。