インタビュアー「もしもひとつだけ願いが叶うとしたら?」
メグ・ライアン「すべての人にすこしだけユーモアを」
80年代に活躍した映画女優メグ・ライアンが来日したときに受けたインタビューでの最後の質問だったと思います。なにしろ十年以上前の記憶なので曖昧なのですが、僕はこの受け答えに衝撃を受けたのをよく覚えています。
※完全に記憶を頼りに書いているので間違っていたらごめんなさい。
メグ・ライアンといえば、アラフォー以上の方々にとっては青春時代の忘れられない女優の一人じゃないでしょうか。僕は『TOP GUN』のときが可愛らしくて好きでしたが、ビリー・クリスタルやトム・ハンクスといったアメリカを代表するコメディ俳優と共演して人気を博した『ラブコメの女王』です。
「皆にすこしだけユーモアがあれば、きっとすべてはうまくいく」
Soldier Show alumni offer “A Soldier’s Christmas” as gift to community / familymwr
彼女はこう続けました。
「皆にすこしだけユーモアがあれば、きっとすべてがうまくいくわ。犯罪も、戦争も、夫婦げんかも、みんなが笑顔になればなくなると思うの」
あの満面の笑みを引っこめて、すこしだけ真剣な瞳で。
なんて素敵な人なんだろう!
願い事といえば脳裡にはここには書けないような利己的な欲望ばかりが渦巻いていた二十代前半の僕にとって、これは衝撃的な言葉でした。
メグ・ライアニズム
四十代の背中が見えてきた今では「まあまあ気の利いた模範的な答えだな」などと穿った見方をしてしまいますが、それでも素敵だなあと最近再確認しました。
どんなときもユーモアを忘れずに、すべての瞬間を楽しもうとする彼女の姿勢を、僕は勝手に「メグ・ライアニズム」と名付けて、いつも忘れないようにしています。忘れることが多いですけどね。
つらいとき、腹が立ったとき、悲しいとき、ちょっとだけユーモアを持ってみませんか?
まわりの人が笑顔になれば、あなたも笑えるはず。