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☞ 竜さんちの西伊豆旅 2018夏

「ただただ綺麗な海でシュノーケリングをしたい」という長女の希望に沿って伊豆方面を調べていたら、海から歩いてすぐの場所に、大衆的で味のある民宿を見つけた。

岩場に囲まれたこぢんまりとした美しい湾に、沖縄みたいにクリアな水が寄せている。さらに調べてみると、ある映画のロケ地として使われたところだという。

ブログを書いていると、ここは本当に紹介したくないなあ、とせせこましく思ってしまうところがあって、ここがまさにそうなんだけど、まあせっかくなので紹介しちゃうね。本当にいいところだったんだから。

2018年8月6日 茅ヶ崎〜静岡県賀茂郡西伊豆町へ

9時出立。西へ向かうときのお決まり、西湘バイパス「西湘PA」へ立ち寄る。

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▲ ここでこの「アサリ潮騒ラーメン」を食べないと僕らの夏の旅は始まらない。

アサリの出汁にバターのコクが絶妙で、何度食べてもふうっと満足の吐息が漏れる。ここのPAは昔ながらの食堂の風情があって、おにぎりなんかも手作りであたたかみがある。なんだかほっとする場所。

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▲ 海がこんなに近いPAもそうそうないよね。

「西湘PA」を出ると、箱根新道〜伊豆縦貫道〜伊豆中央道〜修善寺道路と走り、土肥から海沿いの道へ出る。

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▲ 数年前、宇久須でキャンプをした際にも訪れた土肥金山のドライブイン。錦鯉って綺麗なもんだね。古くから人々に愛されてきたのもよくわかる。黄金の魚。

『真夏の方程式』の世界へ

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▲ 西伊豆に見つけた民宿はこちら。どっかで見たことあるって?

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▲ そう、この民宿旅館の名は「緑岩荘(ろくがんそう)」……ではなく「五輪館」。映画『真夏の方程式』で、ガリレオこと湯川教授(福山雅治)が宿泊した民宿。

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▲ 民宿の入口。

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▲ 入口脇にあるこの看板。よく見ると映画の小道具で、名前が緑岩荘になってる。古めかしい建物に馴染んでいて本物の看板みたいだ。

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▲ 僕が気に入ったのはこの景色。民宿の前から水平線が望める。海はもうすぐ目の前だ。

秘密の入り江、浮島海岸。

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▲ ここが民宿「五輪館」から歩いてすぐの「浮島(ふとう)海岸」。

浜は砂浜ではなく、大きくゴロゴロした石が広がっている。

近くのホテルや旅館に泊まっている人や、この辺に詳しい人なら知っているのかもしれないけれど、国道136号線からは見えない位置にあるので、知らないと訪れることのない秘密の入り江、という感じ。

思ったより観光客がいたけど、それでも静かでのどかな素敵なところ。

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▲ この日も猛暑だったので、まずは何をさておき海に飛び込んでクールダウン。

水温はほどよく、冷たすぎず温すぎず、強烈な陽光と海水が心地よい。

この海岸は、伊豆半島の西側、深くえぐれるように入りこんだ駿河湾のさらに入り江に位置するせいか、ほとんど波がなくとても静か。

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▲ 波にもまれる茅ヶ崎の砂浜では怖がってしまう次女も、シュノーケルをつけて自分から海に飛びこんでいく。

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▲ 期待していたとおりに透き通った海。

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▲ 楽しみにしていた長女も大喜びで、なかなか海から上がってこない。

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▲ 陽光が差すと、海底がキラキラ輝く。

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▲ パパは今回のために用意した(誕生日にいただいた)秘密兵器、GoProを装着できるフルフェイス・シュノーケルを。

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▲ いざ装着すると、それを見て家族が大爆笑。

海岸から潜入する特殊部隊だとか、ダークナイト・ライジングのベインだとか言いたい放題笑。

たしかに写真で見るとちょっと怪しい。ブラックだからかな。ホワイト×ブルーとかだったらよかったのかも。

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▲ 浮島海岸唯一の海の家、というかその名の通りの食堂。

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▲ 映画でも何度も映ってたね。

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▲ 民宿の玄関ではドドーンとガリレオこと福山雅治さんがお出迎えしてくれる。

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▲ 出演者たちのサインも。

いくらスペースがないからって、主演の福山さんを差し置いて杏ちゃんのサインがど真ん中に笑。

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▲ 宿内に貼られたポスターではロケ地を詳細に知ることができる。

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▲ 五輪館二階窓からの風景。海が近い。

伊豆といえば金目鯛。

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▲ 正直、リーズナブルな民宿なので料理には期待していなかったのだが、伊豆ならではの海の幸に、手作り感のある田舎の家庭料理といった風情の品々がどれも「じつにうまい」。

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▲ 舟盛りのメインである金目鯛の姿づくりやアワビも絶品だったが、巨大なサザエの刺身がコリコリと歯ごたえ抜群で最高においしかった。

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▲ 民宿なので食堂で食べるのかなと思ってたら、部屋出しでゆっくりいただけました。

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▲ 子どもたちも大はしゃぎ。

古くからの民宿旅館で、ご家族で経営されている感じなので、もちろん高級旅館のようなサービスは期待できない。

お風呂も広くなく、この季節は暑くて汗だくになってしまうので、贅沢な旅行というよりは、若者の合宿なんかに適している宿なのかな。

僕らはキャンプの延長で選んだ宿なので、エアコンの効いた畳の部屋で美味しいお刺身がいただけるだけで幸せすぎてため息がもれたよ。

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▲ 夜のお散歩へ。

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▲ 奥に見えるのはペンション風の宿。

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▲ よくわからない写真を撮ったりして笑。

翌日、浮島海岸の美しい海にさらに息を呑むことになるのだが。

⬇️つづく……。
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