三月までがんばったので、自分へのご褒美としてSHUREのAONIC215 TRUE WIRELESSというワイヤレス・イヤホンを新調した。
決め手はとにかく格好いいこと、とSHUREの職人気質。見た目がスタイリッシュであることは第一義である。広告にマルーン5のアダム・レヴィーンが起用されていたのもカッチョよくて惹かれたが、プロ仕様で音質には妥協しない職人気質のSHUREが満を持して世に放ったワイヤレスということで、ズババッと飛びついた。
「Bluetoothが途切れやすい」「左右別々に電源をオンにしなければならない」「充電の接触が悪い」など、ネットのネガティブなレビューが待ったをかけた__中には「発売するレベルではない」とか「許せない!」とまで書いている人もいた__が、初期ロットは不具合が多かったもののアップデートで大幅に改良されたらしいというので購入してみると、幸いにも不備も不具合もまったくなく、毎日快適に美しいメロディに浸っている。先日見た〈大豆田とわ子と三人の元夫〉の科白にもあったが、__レビューにヒドい文句を書く人はどこでも文句を言っている人、だけなのかもしれない。
実際に使ってみてニヤニヤ嬉しくなったのは、ブルーのトランスルーセントというアメリカっぽいポップな見た目もさることながら、やっぱSHUREらしいクリアな音質だ。SONY MDR-EX1000と聴き比べてみると、定位や広がりはやや及ばないものの、解像度は抜群で、__ワイヤレスでこんだけの音が聴けるなら文句はないわい、と独りうんうん頷いている。
昨今デフォルト仕様となっているノイズ・キャンセリングを採用せず、あくまでも遮音性にこだわって、数種類のイヤーチップが同梱されているのも嬉しい。僕は耳の穴(特に左)が異常にデカいのでAirPodsがスポスポ抜け落ちるほどなのだが、Lサイズのイヤーチップを装着すれば遮音性も抜群だ。
コイツの最大の特徴は、__ワイヤレスながらリケーブルができるということ。ドライバを内蔵し音を鳴らすイヤホン部分と、バッテリーやワイヤレス機構を内蔵した部分が分かれていることで、フルワイヤレスながらこれだけの音質を出せるのだろう。他のSHURE製イヤホンを付け替えることもでき拡張性も高い。
__カッコいいは正義、でありながら、__音質も申し分なく、__SHURE掛けで耳から外れる心配もない、という僕にとっては今のところ完璧に限りなく近いイヤホンである。バッテリーケースがPowerBeatsProよりも大きいが、開口部がファスナーで、ループにはカラビナを取り付けられそうなので、バッグやベルトにぶら下げるのもいいかもしれない。
日常でBGMのように音楽を聴きたい人はAirPodsがいいかもしれないが、__慌てずじっくり音質にも浸りたい人、にはオススメだ。