巨大ブログ『No Second Life』を主宰するプロブロガーであり、『ノマドワーカーという生き方』の著者でもある立花岳志(@ttachi)さんの第8回No Second Lifeセミナーへ行ってきました。
今回のテーマは「普通のサラリーマンが自由なフリーランスになる方法」。
コンピュータとネットがあればどこにいても仕事ができるノマド(遊牧民)ではなく、会社や組織に属さないフリーランスという立場の善し悪しや心構えなど、具体的な戦術に溢れた有意義なセミナーでした。
【人生の教科書】夢を現実に変えろ!立花岳志というブランドができあがるまで。『ノマドワーカーという生き方』 | KLOCKWORK APPLE
フリーランスのメリットとデメリット
フリーランスになれば、決まった時間に出社しなくてもいいし、嫌な上司にへいこらする必要もないし、仕事の成果はそのまま自分の利益になるし、ストレスはないしで、もうこんなハッピーなことはないんじゃないのー!と思ってしまいがちですが、もちろんそれなりのデメリットも溢れています。いやむしろ、相対的に考えてみると、大変な部分のほうが多いのかもしれません。
特に今現在の自分の仕事環境に不満を感じている人であれば、メリットばかりに目がいって、リスクやデメリットを忘れがちです。
フリーランスになるにあたって必要な資金・人脈の作り方・仕事のやり方と選び方・心構えなど、即実践できる具体的な方策を学ぶことができました。
ノマドとフリーランスは違う
最近もてはやされているノマド(遊牧民)と呼ばれる働き方はフリーランスとは違います。
ノマドは場所を選ばずに仕事ができる働き方なので、組織に属していてもいいのですが、フリーランスは自分が一国一城の主となって、全責任を負いながらも、本当に「自由」に働くというスタイルなのです。
「ファッションノマド」はクズだ!
言葉の使い方にも慎重な立花さんにしては強烈な言い回しでしたが、そこには立花さんなりの矜恃があるのでしょう。
「MacBook Airを小脇に抱えてスタバに陣取り、都内の小洒落たコワーキングスペースで打ち合わせをする」というスタイルだけを表層的に取り入れたファッションのようなノマドにはなるな、ということですね。
差別化ではなく、突出する
フリーランスとして仕事をしていく上では、他者との差別化を考えるよりも、特定の分野で突出することが大事だと立花さんはおっしゃっています。
「iPhoneでランニングといえば立花さんしか思いつきませんでしたよ」
と編集者に言われたそうですが、たしかにその特定の分野において、日本では立花さんが第一人者だと認める人はたくさんいるでしょう。
ブログでも出版でもコンサルでもWebデザインでも、「それならあの人しかいないな」と、多くの人に認識される存在になれるように、抽んでることが大切なのですね。
時流は読むが、些末なニュースは見ない
情報技術の今後の展望やこれからの経済の動向、世界全体の方向性など、大きな時代の潮流を掴んでおくことは、フリーランスとしてとても大事だそうです。
反して、芸能や地域などの些末なニュースに囚われることはせず、自分の価値観を大事にする。というか見ない。
インターネットという情報の濁流の中でフリーランスとして泳ぎまわる立花さんでなくても、情報の取捨選択をすることはとても大事だと僕も思います。
垂れ流しにされた情報をそのまま受け入れていては、僕らの価値観や考え方はぐらんぐらんに揺れつづけることになるでしょうし、人間のやわな心だって傷ついていくばかりではないでしょうか。
そう考えると、局の価値観によって編成されたものをそのまま受け取るだけのテレビのニュースというのは、前時代的と言わざるをえません。
「あなたたちは感度のいい人たちだ」がくれるモノ
セミナーの冒頭では、No Second Lifeセミナーのスタイルやルールなどの説明があるのですが、その中に「感度の良い友だちをたくさん作る」というものがあります。
立花さんは補足説明をします。
「感度の良い人というのは、皆さんのことです。こんな雨が降っている日に、せっかくの日曜日に、お昼からお金を払ってこうやってなにかを学ぼうとしに来ている皆さんのことです。ぜひお互いが繋がって、今後に活かしてください」
僕は地方に住んでいるので、都内で開催される他のセミナーや勉強会・飲み会などに誘われても、そう頻繁に出席することができません。
ですが、隔月でこのセミナーに参加すると、くすぶりかけていた情熱の炎に、あらためて燃料が注がれるのを感じます。僕は独りじゃない、と。
「あらゆるものから何かを学び取ろうとする姿勢を持ちつづけるかぎり、年老いることはそれほどの苦痛ではない」__村上春樹
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