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先日書いた「どんなに忙しくても僕らがランニングをするべき7つの理由」という記事が、ありがたいことに多くの人に読んでいただくことができまして、「1000」はてブを獲ることができました(2012/12現在。ちょっと減ってるなうww)。

四ヶ月前(2012年8月)より本格的なブログ運営を開始したものの(開設は2011年末)、これまでの最高「はてブ」数が「4」程度だった僕が、いきなりこのような大きな反響をいただくに至った経緯とそこから学んだこと、気づいたこと、反省点、そしてこれからの展望について、備忘録として書いてみます。

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記事が生まれたいきさつ

MacBook Air
MacBook Air / marc.flores

ランニングの素晴らしさを伝えたい、というのは、以前からずっと考えていたことでした。

走る度に「ああ、やっぱり走るといいことばっかりじゃないか!」とあらためて感心しては、いつかきちんとまとめてブログに書こう、と思っていたわけです。

だからいざ書き始めるとスラスラと筆が進み、一時間ほどで書き上げることができました。

以前、甲本ヒロトさんが「ロック(音楽)はウンコみたいなもんで、身体から出てくるんだよ」みたいなことを言っていましたが、この記事もまた、労力を注いで作りあげたと言うよりは、僕の中からポコンと出てきた記事なのです。

「1000はてブ」到達までの経緯

Too much excited
Too much excited / the Italian voice

2012年11月1日の夜に記事をアップして、翌2日の午前5時には「70」超のはてブがついていました。

これまでの最高はてブが「4」だった僕は、二桁に到達しただけでとても嬉しかったのですが、2時間後の午前7時には三桁に突入。

このへんで、なんかスゴイことになるかも、という予感がしました。

インフルエンサーの援護射撃

翌3日には、フォロワー16万人のジャーナリスト、佐々木俊尚さん(@sasakitoshinao)がTwitterでこの記事を紹介してくれて、ますます爆発的に拡散していきます。

インフルエンサーと呼ばれる「大きな影響力を持つ人」の驚異的な援護射撃です。

 

一日で「48,000」ページビューを記録!

 

アクセス

更新翌日には「48,000」、次の日は「32,000」、その次の日は「14,000」ものPVがありました。

当ブログの最近の月間平均PVは「50,000PV」前後ですので、たった一日でほぼ一ヶ月分のアクセスがあったことになります。

「はてブ」を狙ったわけじゃない。

スクリーンショット 2012 12 02 10 20 56

ソーシャルブックマーク「はてなブックマーク」をたくさん取って、いわゆる「はてブスパイラル」を起こす、というのは、ブロガー界隈では有名な話ですが、この記事は狙って書いたわけではありません。

むしろつい最近まで僕は、どちらかというと「はてブ」に否定的でした。

というのも、僕の(ブロガー以外の)友人知人、仕事の同僚などで、「はてなブックマーク」を使っている人が(おそらく)一人もいなかったからです。

以前も書いたのですが、僕がこのブログを書いている主眼のひとつに「デジタルツールによるアナログライフの充実」というものがあります。

iPhoneやコンピュータ、Webサービスなどのデジタルテクノロジーによって、自然や人々と対峙する生身の人間の魂や心の充実に繋がってほしいという気持ちがその根っこにあるのです。

ですから、デジタルテクノロジーやインターネットに詳しい一部の人だけが使っている「はてなブックマーク」をたくさん獲得しても意味がないと思っていたのです。

 

「はてブ」で爆発した記事こそが、TwitterとFacebookに運ばれて「はてブを知らない人々」に届く。

Old Sabzi Wala (Vegetable Seller)
Old Sabzi Wala (Vegetable Seller) / kholkute

しかし実際のところ、僕がいくら「はてなブックマークなどの先進的なWebサービスを使っていない人たち」に向けて記事を書いても、そもそも個人のブログを読む習慣のない彼らに僕の声は届きません。

ところが今回「1000はてブ」を獲得した記事は、FacebookやTwitterでますますシェアされ、より広く拡散され、はてなブックマークを使っていない大勢の人々の元に届きました(たぶん)。

1000はてブを獲得したことよりも、今や驚異的なユーザー人口を誇るFacebookで2000人以上の人に「いいね!」をしてもらい、Twitterで600人以上の人にツイートしてもらったことのほうが、僕にとっては嬉しかったのです。

はてなブックマークで人気を得て拡散した記事が、TwitterやFacebookに乗って、ようやく外側にいる「はてブを知らない人たち」に届くのです。

つまり、デジタルテクノロジーやインターネットに詳しくない人々に届けたい記事こそ、多くのはてなブックマークを獲得する必要があるということなんですね。

ネガティブコメントから学んだこと

Angry Mandy!
Angry Mandy! / eVo photo

拡散し始めた当初は、割合としては低いものの、ネガティブなコメント(ツイート)も目立ちました。

中にはなかなか辛辣かつ感情的なコメントもあり、凹みそうになったりもしましたが、そういったネガティブコメントを全体的に眺めてみると、一つの共通項が見えたのです。

それは

「ネガティブなコメントを書く人たちは、ランニングが好きじゃない。あるいは基本的には興味がない」

ということでした。

逆に考えると「はてブ」をつけてくれたりFacebookやTwitterでシェアしてくれる人たちというのは、ランニングが好きか、あるいはやってみたいと思っている、興味がある人たちなんですね。

当たり前のことのように思えますが、毎日のように記事を書いている身としては、この至極当然の事実に目から鱗が落ちる思いでした。

好きな人、興味がある人に向けて書く

興味がない人たちに向けて、新しいコンテンツを紹介して、新しい世界を見せてあげたいという気持ちは、ブロガーとしては(やや傲慢ではあるものの)悪いことではないと思っています。

というかむしろ、それこそが個人が情報発信する意義でもあります。

だけど実際のところ、興味がない人たちは記事を読んでくれないし、そもそも記事と出会うことすらないんですね。だって興味がないんだから、目に入っても認識しない。それこそ目もくれない。

もっと言えば、拡散されていない記事は検索にも出てこないから目にも入らない。

まずはじめにすべきなのは、興味がある人たちに喜んでもらえるような「価値のある記事」を書くことなんですね。

喜んでもらって、シェアしてもらって、拡散されて、ようやく「興味がない人たち」にも届くわけです。

「苦しいのに走って何が楽しいんだよ?バカじゃね?」と言っていた去年の僕の耳に届くのです。

ブログバカたちの魂がタイトルを変更させた。

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先日参加させてもらった『川崎ブログバカ』というブログ合宿で、数名の先輩ブロガー仲間に「はてブ狙ってかなきゃダメだよ」「タイトルはカッコよさよりもわかりやすさだよ」などのアドバイスをもらいました。

僕はまだ「はてブ」に対して積極的な気持ちにはなれずにいたのですが、しばらくしても熱いブログバカたちの魂がどこかに残っていたのでしょう。記事を更新する直前に思いあたってタイトルを変更しました。

当初のタイトルは

「それでも僕らが家の前の道を走りだすべきいくつかの理由」

というような感じだったのですが、直前になって、より具体的にしようと思い直して、

「どんなに忙しくても僕らがランニングをするべき7つの理由」

に変更したのでした。

小説を書いていたせいか、どうしても文学的というか抽象的な表現に流れてしまうことが多いのですが、たしかに皆さんの言うとおりブログのタイトルはわかりやすさが第一ですよね。

味のあるタイトルをつけるのは、ブログ自体をもっと認知してもらってからだと気づくことができました。

このタイトルにしていなかったら、ここまでの反響はなかったと思います。ブログバカたちよ、ありがとう。

▶「川崎ブログバカ!二代目!」から、ブログバカの魂を持ち帰った夜。 | KLOCKWORK APPLE.

はてブの数よりも、見知らぬたくさんの人々が喜んでくれているということが嬉しい。

嬉しかったのは、Twitterで多くの人々が共感のコメントを寄せてくれたことです。

はてブやFacebookの「いいね!」ももちろん嬉しいのですが、見知らぬたくさんの人々が記事に同意して共感して喜んでいる生の声を聴けるということが、こんなに嬉しいものだとは思いませんでした。

あるいは嫌な気持ちになった人も少なからずいるかもしれないけど、多くの人が、僕のこの記事を読んで、ランニングを始めたり、前向きになったり、生活習慣を見直したり、という「行動」が生まれているということが、何よりも嬉しかったです。

だって自分の言葉によって、たくさんの人々の日常に影響を与えることができるんですよ。こんなステキなことってあるでしょうか。

燃え尽き症候群を経て、自分の道が見えてきた。

Road
Road / Moyan_Brenn

大反響に喜ぶ一方で、どこか醒めた僕がいて、しばらく記事を更新することができませんでした。

「燃え尽き症候群」と言うと大げさかもしれませんが、たったひとつの記事でこれだけの反響をもらうと、これまでコツコツ書いてきた記事は何だったんだ、と思ってしまい、気持ちが乗らないのです。

ですが、しばらくして僕は当然のことに気づきます。

この記事がこれだけの反響をもらえたのは、これまで継続してきた努力と、多くの人々の助けによって、その土台がしっかりしてきたからじゃないだろうか、と。

htmlもcssもズブの素人の僕が、Wordpressを導入して、数多のブログで知識を得て、たちさんのセミナーでノウハウやモチベーションを学び、プロブロガー本を読んであらゆることを試し、ブログバカたちに魂をもらった今だからこそ、誰かに読んでもらえるに値する記事を書けたんだと思います。

だからこれからも、できれば毎日コツコツと人の役に立つ記事を書いて、その上で、きっちりと考えた、僕らしい、僕という色の言葉を届けられたら、ステキだなあ。

 

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