蛍光灯よりも白熱灯に照らされた部屋にいる方が、人はリラックスできるという。
無慈悲な青い光に隅々まで照らしだされた会議室にいるよりも、バーなどでやさしい光に包まれているほうが心地よいのはたしかだ。
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ディスプレイにも間接照明を
パソコンのディスプレイにも、間接照明のようなあたたかい光をもたらしてしてくれる『f.lux』というアプリがある。
▶ JINS PCいらずの色温度調整アプリ『f.lux for Mac & Win』 – #RyoAnnaBlog.
f.luxを使うと、目に刺さるようなディスプレイの光を、赤みがかったやさしい光に変えることができる。
ブルーライトを軽減してくれる『JINS PC』と同様の効果があるということだが、このアプリは眼球よりも心にやさしい。同じ画面を眺めていても、以前よりずっと、ほっとするのだ。
光の明るさと温度
光には明るさと温度の指標があり、明るさ(照度)はルクス、温度はケルビンという単位で表される。
明るい光は人を元気にする
うつ病患者に明るい光を当てつづけると効果があると言われている。心を整える作用のあるセロトニンと眠りを助けるメラトニンの分泌が促進されるからだ。一般的なオフィスの光が約1,000ルクスであるのに対して、晴天が50,000〜100,000ルクス、曇天でも20,000ルクスの照度があるそうなので、なるべく外へ出て偉大な太陽の光を浴びるべきだ。
あたたかい光は人をやさしくする
あたたかい光(赤い光)の部屋で過ごすと、白い光の部屋で過ごすよりもα波が放出されやすく、リラックスできるという実験結果がある。ろうそくの炎やセピア色の写真を眺めていると心が安らぐのもそのせいかもしれない。
f.luxを導入して色温度を変えた途端、大学生の頃にはじめて買ったMacintoshのブラウン管のディスプレイが脳裡に蘇った。
PowerMac 5500/225のディスプレイから放たれる灯りにぼんやりと照らされていたワンルームの暗い部屋には、若者の希望と将来への漠然とした不安が浮かんでいた。
そんなノスタルジックな感傷はいらないという人も、眼球と心にささやかなやさしさはいかがだろうか。