Blue Ocean Strategy / David Blackwell.
『ブロガーよ、ブルーオーシャンを狙え – ihayato.書店』という記事を読んで、ふと立ち止まって考えてみた。
この記事を読んで気がついたこと
同じことやっていてもしょうがない
基本的にブログには好きなことを書けばいいんだけど、アクセスを増やしてそれなりに大きなメディアにしたいのなら、やっぱり人と同じことを書いていてはダメなんだよな、という至極当然のことをあらためて思い知らされた。
同じアプリやWebサービスでも、切り口や視点を変えれば価値を産みだすことができるだろう、と僕もアプリやガジェット記事に力を入れていたけれど、先行している大手サイトとの格差を埋めるほどの価値を提供するのは至難の業。闘うべき場所ではないのかもしれない。
執筆ハードルが低いということは競争相手が多いということ
安価で手軽に手に入るiPhoneアプリや、自分が持っている、あるいは欲しいガジェットなど、書きやすいテーマは当然ながら競争相手が多い。
有象無象から抜きん出るためには、執筆ハードルが高い分野で闘うことが必須なのかもしれない。イケダハヤト氏の武器の一つである「書評」には、「大量の本を定期的に購入して読みつづける」「内容の濃い本も薄い本も簡潔にまとめる」など、それなりのハードルがある。
僕にしか書けないこと
書評は時間のない僕には闘えないステージだが、僕にしか書けないものもきっとあるはずだ。以前はそれを探して右往左往していたのだが、「自分にしか提供できない価値」というのは、それこそ書きつづける中で自然とあぶりだされるものなのかもしれないと最近は考えている。
大切なことをいつも忘れないでいたい
若きブロガーへのアドバイス。PVやアフィ収入を気にかけるより、記事の質と更新回数を大事にして欲しい。PVも収入も自分ではコントロールできないことだけど、記事の質と更新回数は自分で変えていくことができるから。自分がコントロールできないことに気を病むより、出来ることをした方がいい。
— 立花 岳志 (@ttachi) March 23, 2013
御大たちさんのツイートを読んで、ふいに目が覚めたような気がする。人生計画やタスク管理を徹底しているうちに、PVやアフィなどの目先の目標ばかりに目が向いてしまい、本質を忘れてしまっていた。
成功している人は、ブロガーに限らず「その人にしか提供できない価値を持っているから」対価を得ているという、当然の世の理を忘れてはいけないね。
こういうことを考えていると、全盛期のシューマッハーやジョーダンを思い出す。まあメッシとかクリロナでもいいんだけど、圧倒的格差でトップに君臨するスポーツ選手が膨大なお金をもらっているのは「替えがきかない」のだから当然なんだよね。職業に貴賎はないけれど、誰にでもできる仕事は、対価も低いという当たり前。
余談。最近イケダハヤト氏のブログを読むようになったんだけど、一記事の文字数が絶妙ですね。吾以外皆師也。
どうせ創作活動をするのですから、オリジナルな境地を模索しましょう。ブログ運営は、小説を書くこと、音楽を演奏することと、とても近い活動だと思います。自分だけのことばを、自分だけの語り口で語り、世界を揺さぶりましょう。この手と目の前のデバイスがあれば、今すぐにでもそれはできます。(記事本文より引用)