北野武の最新作「龍三と七人の子分たち」が発表された。
ここ数年取り組んできた「アウトレイジ」「アウトレイジ ビヨンド」のようなシリアスなバイオレンスものもよかったが、今度は同じヤクザものでも、ジジイを主人公にしたコメディのようだ。
2015年4月25日公開「龍三と七人の子分たち」
最高なジジイのキャストたち
主人公・龍三を演じるのはシブさでは誰にも負けない藤竜也。何をやらせてもかっこよくなってしまう藤竜也さんが北野コメディでどんな姿を見せてくれるのか楽しみだ。
他にも近藤正臣、中尾彬など、平均年齢72歳のシブいジジイ役者陣が脇を固めている。
ジジイたちはコメントも粋だ。
北野武コメント
今回の作品はメインキャストが高齢なんで、作品の公開日までとにかく元気でいてほしい。誰かの遺作になっちゃったりしないよう、皆さんの健康が心配でしょうがないね。でも、ローリング・ストーンズやポール・マッカートニーに象徴されるように、国際的にもジジイたちが大活躍している時代であることを、改めて思い知れって若者たちに言いたいね。随所にギャグを散りばめ、コメディ・タッチに仕上げてあるから、世代を超えて楽しめる娯楽作品だな。笑ってくれればそれでいいよ。
藤竜也コメント
オファーの話を初めて聞いたとき、監督ご本人とは面識もなかったので「出てくれ、出てくれ詐欺」かと思いましたね。僕も長い間、役者をやらせてもらっているので、現場では監督の意向やシーンの流れなど何となく見当がつくんだけど、北野監督はあまり指示を出さないので、自分のアンテナを鋭敏にしないといけないし、とても考えさせられました。ジジイたちにはボケ防止にちょうどよかったんじゃないかな。毎年また、来年の桜の花を見られるようにと思って生きているので、来年は北野監督の作品と桜を一緒に観られるなんてとてもおめでたい気分です。
特報動画
画像は公式ページからお借りしました。