コボリさんの「100年日記」の本に、ミッフィーの作者であるディック・ブルーナさんていう人が出てきたんです。

ブルーナさんは、世界的に有名な絵本作家なのに、仕事はぜーんぶ自分でやるんですって。

制作の手伝いや雑用をやるアシスタントすらいない。

ワンルームのアトリエで、たったひとりで黙々と作業する。

コボリさんは『ディック・ブルーナのデザイン』という本で、ブルーナさんのそういう仕事のスタイルを知って、えらく感動したというお話。

「ひとりでやる仕事は小さなことしかできない」

と思いこんでいたんだけど、やり方によってはブルーナさんのように、世界中に影響を与えるドデカイ仕事もできるんだと。

なるほどなー

たしかにそうですよね。大きな仕事は大人数でやらないといけないって思っちゃうけど、ひとりのほうが成果を出せる仕事だってあるし、僕もそういうタイプだし、そもそもそんな大きな仕事をやらなくたっていいし。

それに今はパソコンとネットのおかげで、いろんなことが一人でできちゃう世の中だもんね。

「自分に合ったスタイルでいい」とわかっていながらも、「でも本当に大丈夫かしら?」って不安になっちゃう。

でもディック・ブルーナさんくらいのスゲー人が、実際にそうやって成功しているのを知ると、勇気になりますよね。

そういう意味でも「あの人みたいになりたい」という「理想の人リスト」を作るといいよ、とコボリさんはおっしゃいます。

誰かに憧れるのって、深みにはまると自分を縛ってしまう鎖にもなり得るけど、その人のいいなと思ったところだけを拾って、憧れも変わっていくんだってわかってれば、なりたい自分に近づけるよねー。

知識って力になる。そして楽しい。ブルーナさんの本も読んでみよーっと。