毎日好きなことをやって生きているつもりなんだけど、それでも毎日新しい発見がある。
自由だと思っても、まだ縛られてるな、と。
僕に起こったほんの小さな日常の変化も、誰かの「好きなことだけして生きていく」役に立つかもしれないので、過日やった「好きなこと」を、ちょっと書いてみますね。
興味がある人は、ちょっと最後まで読んでみてよ。
アラームをオフにした。
前の晩は岩盤浴で良質な疲労を身体に溜めたので、思いきってアラームをオフにして寝てみた。
なんでもないように思われるかもしれないけど、ここ数年日常のすべてを三十分刻みのスケジュールで生活してきた僕にとっては、かなりの勇気がいる決断。
結果、ゆっくりたっぷり眠って、最高の朝を迎えることができた。
無理やり予定時刻に起きていたら、こんな豊かな気持ちにはなれなかっただろうし、その後の作業効率も違っただろう。
昼前にブランチを食べた。
家族みんながゆっくりした日曜日の朝だったので、朝食はパス。
代わりにママが、いつものハムチーズエッグサンドを作ってくれた。
ふだんならみんなでそれをお昼に食べるんだけど、僕は11時くらいに仕事が一段落して、小腹が空いたので、「パパだけ先に食べていい?」とママに聞くと、「どうぞどうぞ♫」と言ってコーヒーを煎れてくれた。
「腹が減った」と思ったそのときに食べると、こんなにおいしいものか!と驚いた。
大好きなサルサをたっぷりかけて「うまい!超うまい!」と言いながらガツガツ食べていると、ママもなんだか満足そうだ。
それを聞いてチビたちもキッチンへやってくる。「食べたい食べたい〜」「よーしみんなで食べよう!」
いつもの淡々とした食事風景が、なにやら楽しいじゃないか。
好きなだけ昼寝した。
「15分以上昼寝すると、脳が働きにくくなって逆効果」という研究結果が出ているので、いつもApple Watchで15分タイマーをかけて昼寝をしていたが、眠気が強かったので30分タイマーにしてみた。
寝起きは最悪だった(笑)。
身体が睡眠モードに突入しているところで起きたので、動きが鈍く機嫌が悪い。
一日でこの時間帯の僕が一番イヤな奴だろうという自覚があるので、なるべく子どもたちにも近づかない。
気の向くままに海さんぽをした。
仕事が残っていたのですぐにパソコンに向かってみたが、頭がぼーっとするので散歩に出た。
以前ならランニングウェアにシューズを履いて、RunKeeperなどのアプリで計測しながらきっちり40分走っていたが、最近それがちっとも楽しくないことに気づいちゃった。
デカくてクソ重いちゃんとしたヘッドフォンを付けて、好きな音楽を大音量で聴きながら、海辺をトコトコ歩く方が、ダンゼン楽しい!気持ちいい!テンション上がる!
音楽って素晴らしい!
あれ?サンボマスターを聞いて涙が出そうだ。
おお、oasisってこんなにカッコよかったか!?
身体が重かったらちょっと早歩きしてみる。
疲れたらゆっくり歩く。
景色が綺麗だったら立ち止まる。
青空が美しかったら空を見あげる。
知り合いを見つけたら話しかける。
ストイックに走っていた頃は、知り合いに会うのが面倒だったけど、今は何もかもが楽しく、幸せな気分になる。路傍に野花を見つけたときでさえも。
子どもたちにお金をあげた。
テンション上がりまくってスキップするように帰宅すると、庭で子どもたちとその友だちが遊んでいる。
いつも遊びに来るその子たちは、ふだんはあいさつもそこそこ、あまり笑顔も見せないような子たちだったんだけど、やたらとはしゃいで僕にバンバン話しかけてくる。
そうか、この子たちが無愛想なんじゃなくて、今までの僕が無愛想だったんだろうな。
たしかに家で仕事をしている身としては、子どもたちに家のまわりで騒がれるのは迷惑だと思っていたもの。
きっと今日の僕は、さぞかし楽しそうに見えたのだろう。
楽しそうな人のところに、人はよってくる。子どもはそういうところ素直だからね。
あいにく家にジュースがなかったので、お金をあげてみんなのジュースとパパのスポーツドリンクを買ってきてもらう。
みんなビックリするほど大喜びしてくれて、パパも大喜び!
好きな記事を書いてみた。
午前中に大方の仕事は終えていたのだけど、締切が一番近い原稿があるので、それからやっつけなくちゃいけない。
でもなんか気が乗らない。明日でもよくね?いいよね?うん、間に合うよ。
さんぽしながらどんどん沸いてきたアイデアや思考を書き残しておきたかったので、気の向くままに書くことにする。
どんどん出てくる!楽しい!すらすら書ける!超楽しい!
残り全部放り出してみた!
ガーッと書いたので、夕方には息切れ。
次の記事まで辿り着かないので、小休止しようとhuluで映画を見るともなく眺める。なぜか『デスノート』を見ていたら、ライトの妹役に満島ひかりちゃんが出ているのを発見。へー全然気づかなかった!なんかちょっとうれしい!
しばらく藤原竜也の舞台劇みたいなお芝居を眺めているうちに、「あ、今日はこれもうムリだな」と、自分の限界に気づき、その後に予定していたすべてのスケジュールとタスクを放棄して書斎を出る。
みんなでカレーライスを食べて、気づいたらソファで寝てた。
中途半端な時間に目が覚めたけど、何したらいいのかわからないので、ママの言うことを聞いてお風呂に入る。
半身浴しながら読んだ本に、またまた目からウロコドロップしまくり!強烈な気づきを得る!
好きなことだけやった奇跡の一日!
自分でこうして書き出してみて、正直ビックリしてます!
もしかしたらこれを読んでいる方にとっては、何の変哲もない平凡な一日に見えるかも知れないけど、僕にとっては、「奇跡の一日」と言っていいくらい。
僕はつい最近まで、
アラームをオフにできない、
決まった時刻にしか食事ができない、
決めた時間しか眠れない、
イヤでも無理やりランニングする、
子どもにお金もあげない、
好きな記事も書けない、
歯を食いしばってでも決めたタスクをやる、
そんな、ガッチガチの男だったんです。
つまんねー男(笑)!
しかもそれらは、誰に強制されたわけでもない、僕自身が決めたこと。
毎日自分の手で、重い鎖を丁寧に身体に巻き付けては「苦しいよ〜苦しいよ〜」って言ってたんです。
でもその呪いを解いたら、小さな「好きなこと」ができるようになってきた。
そしたら、一瞬一瞬に楽しいことがたくさんやってきて、ずっとずっとハッピーが続くようになってきた。
そして、小さな好きなことができるようになると、今度は「大きな好きなこと」もできるようになります。
▶連絡先:りゅう