先日激アツで大興奮した映画『クリード チャンプを継ぐ男』のサントラをAppleMusicで見つけて、毎日聞いてます。

最近ジャズとかやさしいのばかり聞いてたんで、こういう熱いのが新鮮で、毎日アゲアゲになっちゃってる。

映画のレビューにも書いたけど、やっぱりライアン・クーグラー監督の功績は大きいと思います。

名作と言われながらもみんなどこかでちょびっとバカにしていた『ロッキー』シリーズを、まったく新しく、めちゃくちゃスタイリッシュな映画に仕上げたあのセンスには、ホント脱帽する。

『ロッキー』をカッコよくするのって、やっぱあの方法しかないと思うんですよね。

ライバルで親友のアポロ・クリードに愛人の子がいて、その子が才能を引き継いでて、でも隠し子であるという深い傷を心に抱えていて、自分のアイデンティティーのために裕福な生活を捨てて闘いに身を投じる、と、まあ物語の核を全部書いてしまったけれど(笑)。

もうこのアイデアを思いついたときに、監督は躍りあがったでしょうねー。

自分の青春の憧れだった『ロッキー』の世界観を、自分のセンスと力で、まったく新しいものに変えられるんだもの。

誰にだって「スゲー好きなんだけどちょっとダサいな」って思うものってあるじゃないですか。ダサいっていうか、もう一歩なのになあっていうの。

ボクはAppleが好きだけど、最近のエレガントなデザインの流れはイヤなんですよ。ゴールドとかホントいらなくて、昔のポップなデザインに戻ってほしい。まあ完全に好き嫌いの問題なんだけど、それを自分の手で変えられるって、こんな奇跡ないよねライアン。

スタローンが監督やってたら、きっと「ロッキーの息子がやっぱり才能を引き継いでて……」みたいなストーリーになると思うんですよ。もう想像しただけで激サムじゃないですか(笑)。

時代的にも、イタリア系白人のヒーロー的チャンピオンていうのは不自然なわけで、でも親友のアポロの息子で、ロッキーのおかげで強くなっていくっていうのなら、カッコイイしリスペクトもあるし。

ああ、こうやって思い出すとやっぱりいい映画だったなあ。ロッキーの視点に立つとまた泣けてくるんですよね。そこは書かないから見てね。

そうそう、サントラのことを書きたかったんだ。

ということで、主人公に超イケメンの黒人を据えたボクシング映画なので、サントラもヒップホップ寄りです。

あの有名だけどダサいロッキーのテーマをサンプリングしてる曲なんか、まさにこの作品のすばらしさを象徴してますね。世界観は踏襲するけど、ダサいところは切り捨てるよっていう。

N.W.A.とかPUBLIC ENEMYとかのブラック・ミュージックが好きだった高校時代に、ずっとスタローンも好きだったボクにとっては、なんかひとつの集大成なのかもしれませんね。だから映画もサントラもぐぐぐいっと刺さるのかもしれない。

新章(シリーズ)と銘打たれた『クリード』に続編ができるのかも楽しみだけど、とにかくボクはライアン監督のこれからが楽しみですね〜。

『クリード チャンプを継ぐ男』は12月23日公開ですよたしか。