これは自分にちょうどいいなあ、と感じるモノがある。今使っている多機能ペンがそうだ。
ノートに鉛筆でものを書く機会が増えたので手に入れた。二色のボールペンにシャーペン、スマホを操作するスタイラスまでついているのだけれど、使うのはほとんどシャーペンだけ。機能というより太さと見た目で。
チープすぎず高級すぎず。朝書斎のデスクに転がっているのを眺めたとき、よし、とほんの少しだけ気持ちがあがる。今のボクにちょうどぴったりフィットしてるなあと、つくづくうなずく。
文具屋の販売員さんは、国産の多機能ペンをたくさん見せてくれて、たしかにそっちのほうが操作性もいいし、書き味も滑らかで、文具としては優秀なようだったのだけれど、ちっとも心ときめかなかった。
便利であたりさわりのないモノよりも、クセのあるモノのほうが楽しい。
ネットで買ったほうがずっと安いのは知ってたんだけど、そのままそこで購入した。修理を受けつけてくれた販売員さんも、多機能ペンをいろいろ紹介してくれた販売員さんも、とっても気持ちがよかったから。
足をはこぶ買物には、思い入れが宿る。うれしさもひとしおだ。ちょうどいい。それにしても、ちょうどいい。