お願いだから死なないでくれ、と切に思う人がいる。
縁起でもない話だけど、辻堂にある〈萬来〉という町中華のご主人だ。
一生通いたい店なので、ぜひがんばって百年でも二百年でも生きて、僕に絶品のチャーハンやらタンメンやら餃子やら肉そばやらを食わせつづけてほしい。
僕も奥さんも大好きなので、定期的に食べにいく辻堂の南口にある中華屋さん。
厚めのもっちりした皮とジューシーなタネのジャンボ餃子は鉄板メニュー。
僕はだいたい〈細切り肉そば〉っていうチンジャオロースをのっけたようなラーメンを食べるんだけど、最近歳をとったせいかさっぱりしたタンメンが好物で、長年通ってるのに初めて注文してみたら、これがうんまー!うんまー!
タンメンを食べるためだけに二子玉川の〈つばめ〉っていうお店に行ったこともあるんだけど、地元にこんなおいしいタンメンあるじゃんか!
肉と野菜の量もシャキシャキの炒め加減も塩味もすべて完璧じゃんか!
見てこの湯気。ああ、たまらん。
もういい年なんで、炭水化物×炭水化物なんてやりたくないんだけど、どうしてもチャーハンも食べたくなるので、しょうがなく半チャーハンを頼んで、麺&飯という悪魔セットをいただく。見てこのツヤを。これぞチャーハンというシンプルな味はいつまでも飽きがこない。
奥さんはだいたいナス味噌炒めとかナス系が多いんだけど、この日はなんか別の定食。
これもナス入ってるか。
もちろん、__おいしい町中華の店はなにを頼んでもおいしい、という定説通り、定食もうまいんだな。つけあわせのスープがワンタンスープなのもいい。
茅ヶ崎の〈風見鶏〉が突如、街から姿を消して哀しみに暮れた僕としては、こういう一生通える店にはぜひがんばって営業を続けてほしいっす。さあ、腹減ってきたぞ。中華料理はいけるかい?楽しんでね。