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Dusty-Old-Book_Blue-Sky_Hand-Held__DSCF3111 / Public Domain Photos
学生の頃もっと勉強しておけばよかった、と悔やむ人は多いだろう。

あの頃はまったく気がつかなかったが、学ぶというのは純粋に楽しいことだ。ただ黙って学校へ通いさえすれば、様々なことを教えてもらえた学生時代というのは、大人になった今考えるととてつもない幸せな期間だった。

タイムマシンでもあれば、バイト仲間と酒を呑んで遊びほうけていた大学時代の自分のところへ行って、「もっと勉強した方がいいぜ」と耳元で囁いてやりたいところだが、多分あの頃の僕はそんな言葉には耳を貸さなかっただろう。

だから僕は、まだ素直な自分の3人の子どもたちに、今から学ぶ楽しさを教えてあげたい。

「空はどうして青いの?」

子どもたちにそう聞かれて、あなたはすぐに答えられるだろうか?ネットで調べればすぐに答えは見つかるかもしれないが、光の波長や分子の散乱を子どもたちにもわかりやすく説明してあげられるだろうか。

朝日新聞が運営している『NIE(Newspaper in Education)』は、学校の先生たちの授業の手助けをしてくれるWebサイトだ。その中にある『ののちゃんのDO科学』というコーナーでは、小さな子どもたちが毎日の生活で抱く「なんで?」「どうなってるの?」という素朴な疑問に、専門家がわかりやすく答えてくれる。

ののちゃんのDO科学:朝日新聞社インフォメーション

 

エジソンの母ナンシーは、子どもの「なんで?」「どうして?」を決して蔑ろにせず、子どもが自分で答えに行き着くまでとことんつきあってサポートしたという。

そこまではできなくても、子どもたちとお風呂に入っているときや夕食後の家族団らんの時間、あるいはスシローで順番待ちをしているときなんかに、ののちゃんの疑問を子どもたちと一緒に考えてみたら楽しいんじゃないだろうか。家族がバラバラにゲームやスマホをいじっているよりはずっと健やかな光景だと思う。

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ところで、誰かが言っていたのだけれど、じつはタイムマシンはすでに存在するのだという。僕らは過去に戻ることはできないが、未来から現在に戻ってくることはできると。

そういえばついさっき、十年後の僕がタイムマシンに乗ってやってきて耳元で囁いていった。

「もっと勉強した方がいいぜ」

さすがの僕だってあの頃よりは学んでいるから、今日も時間を見つけてせっせと本のページをめくることにする。

「興味を持たせられない教え方が悪いのよ」 ___ナンシー・エリオット(エジソンの母)