BLOG IDEAS / owenwbrown
有名なプロブロガー・立花岳志(@ttachi)さんのブログ『No Second Life』には、サブタイトルに「人生は一度だけ。二度目の人生はない。だからこそ一度だけの人生をしっかり生きたい。」とあるように、ブログ自体で人生を変革させようという強い意志が感じられる。
ブログタイトル下に「立花岳志のブログです。」と、本名を堂々と書き添えているあたりからは、ロジカルな思考で、ストレートに結果に結びつけようとする立花さんのスタイルもうかがえるだろう。
僕はここ最近、自分のブログ名の「名」と「実」の間に微妙な違和感が生じて、気持ちがわぎわぎしてきていたので、えいやっとブログタイトルを変更した。その顛末と考察をお伝えする。
旧タイトル『KLOCKWORK APPLE』について。
タイトルの由来
昨年の2月に本ブログをスタートした際に僕がつけたブログタイトルは『KLOCKWORK APPLE』。スタンリー・キューブリックの映画『時計じかけのオレンジ(原題・A Clockwork Orange)』をもじったものだ。頭のアルファベット「C」を「K」にしたのは、ヒップホップアーティストみたいに、っていうミーハーな理由だYO!
『【はじめてのブログ】二進法の林檎(デジタルと海の狭間に…)。』にも書いたが、そこには、デジタルとアナログの融合という意味を持たせていた。ちなみにデジタル(二進法)のリンゴという意味でつけたんだけど、よく考えたら「時計じかけ」って思いっきりアナログってことなんだよね(笑)。
Appleという会社が他と違うのは、iPhoneやMacという無機物のデジタルツールを使うことによって、最終的には精神的な満足感、豊かな心の充足を得る、ということが主眼に置かれていることだ。
僕も同じように、デジタルツールを駆使することで、すこしでもアナログな生活が豊かに、のどかで幸せな時間が流れるようにする工夫やライフハック術、アプリの紹介などをブログでやっていこうと考えていたのだが、1年以上書いているうちに、気持ちに変化が起きた。
Appleはもういいや。
iPhoneを中心としたApple系ニュースやアプリ紹介など、これまでいろいろ書いてきたけど、星の数ほどあるApple系ブログを見ているうちに、僕がそれを書く必要なんてまっっっったくないな、ということに気がついてしまった。
僕は最新の製品やサービスに対してそれほど強い情熱は持てないし、情熱がなければエントリーというのは軽く陳腐な重量に堕落するので、時間の無駄であるし、他に読むべき優れたApple情報系ブログはたくさんある。
ということで、タイトルにAppleとついていながら、Apple系のことをあまり書かなくなった状況にわぎわぎしてきたのだ。
世の中のブログ名を勝手に考察する。
タイトルを変更するにあたって、あらためて人のブログタイトルを見直してみたら、それぞれの個性が出ていてとても興味深かった。
『Last Day.jp』にも「一度しかない人生、今日が最後の日になっても後悔しない」という意志が込められていて、「.jp」には世界を股にかけるまたよしれい(@Sayobs)さんのスタイルが見える。
『#RyoAnnaBlog』は、著者である@RyoAnnaさんの強烈な個性と存在感がそのままブログ名になっている。『Chikirinの日記』もそのまんまだけど、やはり抜きん出た個性があるからこそ成立している。『jMatsuzaki』もそうで、著者名がそのままブログ名に組み込まれているブログには、強烈な個性と自負が見受けられる。
『快適ITライフ』はシンプルでいいけど、個人的には以前の「オヤジのための快適ITライフ」のほうが個性もインパクトもあってわかりやすかったように思う。
『delaymania』はギタリストらしいスタイリッシュなブログ名。わからない人にはさっぱりだろうけど、語感もいい。
『おまえは今までスキャンした本の冊数をおぼえているのか?』は抜きん出て強烈。元ネタがジョジョだけあって非常に独創的。自炊ネタでは誰にも負けないという自負がなければつけられないタイトルだろう。
『iTea3.0』にも秀逸なセンスが感じられる。Macアプリの活用法や初心者向けエントリは姉妹ブログ『iTea4.0』と、使い分けも見事だ。
『Find the meaning of my life.』も意味重視型。すこし長いが心に届く。
『なまら春友流』は、一見するとよくわからないけど惹かれるものがあるし、二度と忘れないインパクトがある。
インパクトと言えば『バズ部』はさすがだ。ブログやSEOの講座で人気があるように、タイトルのつけ方にも抜け目がない。決して忘れない強烈なインパクト。かっこつけずに実益だけをストイックに見据えたスタイルは逆にクールだ。
『明日やります』に「何を?」と突っ込んではいけない。明日できることは明日やるのだ。
『OZPAの表4』は、初めての人にはまったく意味不明だろう。表4というのは裏表紙を意味する専門用語らしいが、だからといっておっぱいの裏側ではないだろうまさか。
『和洋風KAI』にいたっても、超有名ブログであるが意味はよくわからない。ここまでくると、突き詰めれば所詮ブログ名に限らず世の中にあるすべての名称は記号にしかすぎず、重要なのは中身なのだということを思い知らされる。
『切り抜きジャック』から名称変更した『タムカイズム』も興味深い。ドメインも同時変更しているので一概には言えないけど、僕と同じようにブログ名にわぎわぎしたのかもしれない。
他にもいろんな人のブログ名を参考にさせてもらったけど、そこから導き出されたアンサーはひとつ。「ブログ名なんて人それぞれ好きなように」という、振り出しに戻る的なものだった。
新タイトル『CLOCK LIFE』について。
新しいブログ名を考えるにあたって決めたポイントは5つ。
- タイトルからAppleを外す。
- 短いタイトル(2単語)
- わかりやすいタイトル(調べなくてもだいたいの意味がわかる英語)
- 浸透している語感「クロック」を残したい。
- テーマが絞られないもの
ブログ名をいちばん見るのは自分自身
執筆、更新、SNSへのシェアなどで、毎日自分のブログ名を見ていて、その名前と内容に誤差が生じると、なんか落ち着かなくなる。まわりの人にとっては記号であるブログ名も、本人にとっては自分を表す看板であるから、どうしても気になってしまうのだ。
つまり、ブログ名っていうのは他人にとってはそれほど重要じゃない。定期的に読みたいなと思ったらブックマークやRSSを登録するだけだから、ブログ名もドメインもけっこうどうでもいい。
大事なのは、自分自身がそのブログ名を毎日目のあたりにしたときに、違和感なくいられるか、ブログに込めた意志を思い出せるか、といったところにあるのかもしれない。少なくとも僕の場合は。
『生きる』をテーマに。
ということで、僕はあらためて「限られた人生の時間を、一瞬一瞬大切に、いつも笑って刻んでいくために」という想いを込めて、『CLOCK LIFE』というブログ名に変更した。
「『生きる』をテーマに、心を澄まして日々を送る言葉の探検家」
以前、ある友人が、僕のことをこう評してくれた。すこし気恥ずかしいけど、僕はブログを書くずっと前から、生きるってことと、大切なことを言葉で伝えるってことに、情熱を持っていたんだなと知ることができた。
タイトルからAppleは外したけど、これからも人生を豊かにしてくれるプロダクトやアプリは積極的に紹介していきたい。
また、ブログ名変更にあたって相談にのってもらった、高校以来の友人でLA在住のMalcolmことShunと、先日待望のiPad版がリリースされたカレンダーアプリ『Staccal 』の開発者である@goandoさんにスペシャルサンクスを贈りたい。
新しいブログ名に名前負けしないように、これからも輝く人生を刻んでいこうと思うので、よろしくお願いします。
Staccal – 11種類レイアウトの高機能カレンダー 2.1.0(¥250)
カテゴリ: 仕事効率化, ライフスタイル
販売元: gnddesign.com – Go Ando(サイズ: 12.7 MB)
全てのバージョンの評価: (1,445件の評価)
Staccal for iPad 1.0.1(¥350)
カテゴリ: 仕事効率化, ライフスタイル
販売元: gnddesign.com – Go Ando(サイズ: 17 MB)
全てのバージョンの評価: (50件の評価)