地球からおよそ400km上空にあるISS(国際宇宙ステーション)。アメリカやロシア、日本など世界15ヶ国が参加している、人類の叡智と希望をつめこんだ船内には、ISSの中で最大の日本の宇宙実験棟「きぼう」がある。
『kibo360°』は、きぼう船内を360°あらゆる方向に歩きまわって、設備を学んだり、本物の宇宙船を体感できる、宇宙航空研究開発機構 JAXAの公式アプリだ。
男の子なら誰でも、星空に思いを馳せたことがあるだろう。未知なる宇宙への憧れと探究心は、アラフォーのおじさんの心の底にだってくすぶっているものだ。
ミッションモードでは、2012年にISSに125日間滞在した宇宙飛行士・星出彰彦さんのガイダンスで、きぼう船内の設備を学習することができる。
最大の特徴は、加速度センサーと連携して、iPad(iPhone)を持って歩くことで実際に船内を歩いているような感覚を味わえるフリーモードだ。
僕がワクワクしてしまったのは、船内実験室と船外実験プラットフォームをつなぐ「エアロック」と呼ばれる専用の出入り口。船内と船外をつなぐために、気圧の差を二重の扉で調節しており、左右には船外が見える2つの窓が設置されている。
星出飛行士は、果てしなく広大な宇宙へ自らの身体を投げ出すその瞬間に、この扉を開けながら何を想ったのだろうか。彼の脳裡にあったのは重大なミッションの詳細か、あるいは家族の笑顔だっただろうか。
エアロック上部には参加国の国旗が、右側にはJAXAのロゴが、そして左側にはグッドデザイン金賞のGマークが掲げられている。たしかに機能美に溢れた優れたデザインと言えよう。
ミッションモードをコンプリートすると、エアロックの窓から宇宙を眺めることができ、宇宙から地球を見たあなたの第一声をFacebookにコメントすることもできる。
本アプリはiPhoneでも使うことができるが、iPadの大きなRetina Displayのほうが微細で美しいグラフィックをより楽しむことができるだろう。
それにしても、名は体を表すとは言うけど、星出飛行士ってまさに宇宙に出るために産まれてきたような名前ですね。あなたもこのアプリで、星出さんが宇宙で抱いたワクワクを、すこしでも味わってみてはいかがでしょうか。
kibo360° 1.3(無料)
カテゴリ: 旅行
販売元: Japan Aerospace Exploration Agency – Japan Aerospace Exploration Agency(サイズ: 48.9 MB)
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