鯵の押し寿司。大船軒!
鯵の押し寿司。大船軒! / hirotomo
あいかわらずちょいちょいいっぱいいっぱいになってる@RyuNagayamaです。

僕の日常が鯵の押し寿司みたいにギューッと圧縮されて身動きが取れなくなるのは、限られた時間内にできることとできないことをきちんと把握できていないからです。

拘束時間の長い会社業務でただでさえ時間が足りないのに、やれブログだ、やれランニングだ、やれ習慣化だ、やれ家事だ育児だ、やれ夏だ、やれオートバイだ、やれ海だ、とあれもこれも欲ばってスケジュールにぶちこんでしまうから、どれもうまくいかずに気持ちも下がっていってしまう。

そこで『フォーカル・ポイント』の「ABCDEメソッド」と「重要度 × 緊急度」の法則を用いてみたら、日常がぱらりと開けて、生活がシンプルになった。

ABCDEメソッドで優先順位を決める。

『フォーカルポイント』では「労働時間を半分にして、生産性を高めろ」と言っている。そのためにはまず、仕事にA〜Eの5つの優先順位をつければいい。ビジネス本なのでここでは「仕事」という言葉を使っているけど、毎日を充実させて豊かな人生を送るための「やること」だと考えればいいよね。

A )重要な仕事

仕事を成功させるために、あるいはもっと幸せになるために絶対にやらなければならない仕事。複数ある場合は、A – 1、A – 2と、その中でも優先順位をつける。僕にとって最も重要な仕事は以下の五つ。

  • ブログ執筆
  • 会社業務
  • 読書
  • エクササイズ
  • 家庭

将来の夢の土台となり、自分を発信するツールである「ブログ」の執筆・管理が最重要タスク。

家族五人を養うための「会社業務」も同じ。

次に来るのが「読書」と「エクササイズ」。幸せな人生を送っている人はみんな常に本を読んで勉強して成長しつづけているし、溢れ出る気力のベースとなるのは健康と体力だ。今までこの2つの重要性を今ひとつ理解していなかったけど、これらは本当に大事。人生を改善させたい人はまず読書とエクササイズをやればいいと思うのです。

家事や育児をおろそかにして「家庭」に問題が起きると、仕事や夢活に集中できない。子どもたちと遊んだり家内とお酒を飲んだりするのも大事なこと。まわりが笑っていないと一人では笑えないよね。

B )やるべき仕事

Aほど気にかけなくてもいいけど、重要な仕事。僕の場合は

  • ブログ環境(デザインやツールを改善したり、広告を貼り直したり)
  • セミナー・勉強会への参加
  • 日次・週次・月次などのレビューとスタート(セルフ・マネジメント)

僕はこのAとBの境界線が曖昧になっていたせいで、だいぶ日常が圧迫されていたような気がする。ブログのデザインを見やすくしたりSNSにシェアしてもらうようなツールを配置したりといった環境整備も大事なんだけど、「人の役に立つ情報やストーリーを提供する」というブログの第一義がおろそかになってしまう場合が多かった。

セミナーや勉強会に参加するとモチベーションも上がるし、たくさんの素敵な仲間ができるけれど、それも最重要項目ではない。

最も大きかったのが、これまで細かくやっていた日次レビューや日次スタートを大幅に削減したこと。自分の計画の進捗を把握することは大事だけれど、僕の場合はそもそもの時間が足りないので、そこに時間を割くよりももっとやるべきことがあった。

会社業務が忙しい時は、朝晩は日次スタートと日次レビューをやってお終い。週末も週次レビューと週次スタートをやってお終い。という感じだったんだけど、その時間にブログ書いたらどんだけ書けるんだよ!ということにようやく気がついた。

C )やっておくといい仕事

さほど重要ではない仕事。新聞を読んだりコーヒーを飲んだり、同僚と話したり、仕事や将来に直接に関係ないこと。僕は趣味や娯楽と考えている。

  • ウクレレやギターを弾く
  • スケボーで遊ぶ
  • サーフィン
  • 映画を観る
  • キャンプ

D )代行してもらえる仕事

誰かにお願いできる仕事はすべてまかせてしまえば、もっと自由な時間ができて、自分にしかできない作業に取り組むことができる。「すばらしい成果をもたらすもののうち、わたしだけができる仕事は何だろう?」

  • ブログ用写真撮影を家内にお願いする。
  • 家事のお手伝いを子どもたちにお願いする。
  • 書斎のiMacでしかできない作業を家内にお願いする。

E )やめるべき仕事

やってもやらなくてもまったく問題にはならない仕事。以前は重要だったが、仕事や将来にこれといった影響を与えないため、今は中止してもかまわない仕事。

  • テレビ
  • 毎晩の晩酌
  • ゲーム
  • 速報系記事の執筆・更新
  • レビューとスタートのやりすぎ

子どもたちもApple TVでアニメ映画ばかり観ているので、テレビはいつの間にかほとんど観なくなった。

平日にお酒を飲むのをやめたら、心身ともにすこぶる調子がよくなった。

以前はApple関連のニュース速報系エントリなども書き散らしていたが、それは僕のやるべきことではないと気づいた。

レビューとスタートをあまりにも詳細に行っていたために時間が圧迫されていた。僕の場合、まだ進捗状況をそれほどしっかり把握する段階ではない。

「重要度 × 緊急度」で仕事に優先順位をつける。

「緊急かつ重要な仕事」を最優先にする。

  • ブログ執筆(何よりまずはこれ)

「重要だが緊急ではない仕事」は長期的に大きな成果をもたらす。

  • 読書(成長しつづけなければ、抜きん出ることはできない)
  • エクササイズ(身体が健康でなければやる気も活力も生まれない)
  • 家族との時間(このために生きている)

「緊急だが重要ではない仕事」に時間を費やさない。

  • 電話に出る(重要でない電話もある)
  • 同僚の話を聞く(無駄話もある)
  • 手紙を読む(後でいい)
  • メールを読む(毎日決まった時間にチェックする)
  • FacebookやTwitterをやる(時間制限を設ける)

「重要でもなければ緊急でもない仕事」はやめる。

  • 必要のないプラグインや機能を探す(機能やデザインに溺れない)
  • FacebookやTwitterに常駐する(入り浸らない)

生活をシンプルにするだけで、だいぶ幸せになれるよ。

フォーカル・ポイント』では、様々な方法論やステップ、コツなどが紹介されているが、僕にいちばん響いたのは「シンプルにしよう」という発想。

僕らの生活の中には、仕事やプライベート、やりたいことややるべきこと、やらなければいけないことややりたくないことなんかが複雑に絡み合っているけど、そういうのを一度解き放って、あらためて自分の価値観を洗い出して、シンプルにすると、それだけで幸せがやってきたりする。

僕も、セルフ・マネジメントや習慣化をはじめとして、いろいろとやってきたけれど、ここらで一度それらをリセットして、本当に大切なことだけに焦点(フォーカル・ポイント)を合わせることにした。

毎日、あれやこれやの「やること」がそれこそ山のように積まれていたんだけど、今はシンプルになって気持ちがいい。

僕が今集中すべきなのは「家族を養うための会社業務」「夢を叶えるためのブログ」「自分を成長させるための読書」「それらすべての土台となる健康作り」の4つだけだ。

この4つはぼんやりとしたテーマや方向性じゃなくて、そのまんま毎日やるタスクであり、その隙間に、やるべき仕事や、家族との時間を挟んでいけばいいので、時間の使い方に悩むことはもうないのだ。

どれだけ必死にハシゴを登っても、ハシゴをかけ間違えていたらゴールには辿り着かないものね。人生のすべての瞬間に、成長しながら楽しみたいものです。


もっと高く飛ぶために、4月から僕がやめたことと始めたこと。ゆるい管理と直感力。 | CLOCK LIFE

カンフーパンダに学ぶ、幸せな人生を送るための4つの珠玉の名言。 | CLOCK LIFE

すこしのテレビは良薬だって言うから、僕はテレビを見ないのをやめた。 | CLOCK LIFE

どうしても人生を突破したい人だけに送る10の法則 書評 「フォーカル・ポイント」 by ブライアン・トレーシー | No Second Life